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南ア共和国・ヨハネスブルク在住
長野康彦

買い物袋の持参は不便

 最近、食料品の買い物に行き、レジに着いたところで「しまった」と思うことが多い。買い物袋を忘れたからである。

 というのも、南アフリカ政府が環境保護と称して、店にビニール袋の使用を禁止する法律を制定、先月から実施が始まったからだ。しかしそこは目ざとい?政府のことだから、なにがなんでもビニール袋はダメ、というわけではなく、袋が必要な客には有料で提供するという形にした。客が払った袋代はもちろん政府の収益になる。

 国民に不便を強いる形で環境保護を進めるのはいかがなものか、議論すべき余地があると思う。そこまで極端にやらなくても、もっと別な方法で環境保護政策を行えないものか。買い物のビニール袋を禁止する国が一体どれほどあるのか? 買い物に行くとき、自前の袋を携帯すればいいのだが、いちいち持ち歩くのも邪魔くさいし、第一、忘れる。よく聞かれる「まったくばかげた法律」との批判に思わずうなずいてしまう。

 そういうわけで、以前は、そして世界の「普通」の国ではタダでもらえるビニール袋が有料になってしまった関係で、買い物客の大半は商品をむき出しのままショッピングカートに入れて車に向かう。私も袋代を払うのはしゃくだから、食用油やら果物やら、わしづかみにして店を出る。まったく不便な世の中になったものである。


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