アルゼンチン・ブエノスアイレス在住
江頭利将
有効活用の日本人農園
アルゼンチン在住の日本人が従事している仕事と言えば、花や苗木の栽培か、クリーニング業と答えが返ってくるほど有名だ。クリーニング業で日本人が有名なのは国民性故であり、清潔ていねい、そして正直という面が人々の信頼を得ている。折り目の入った服は、派手好きのアルゼンチン人には必需品だ.
一方、郊外で農園を営む日系人の中には、農園を週末のイベントなどに開放している農家がある。日本人経営の農園は、どこもきれいに整理され、経営者のたゆまぬ努力を実感する。そのような農園は、日本人の親切かつ細かいサービスと相まって現地の人々にも喜ばれ、隠れた観光スポットとなっている。アルゼンチン式焼き肉「アサード」用の施設が整い、小さいながらも子供たちのための公園、家畜動物園、季節季節の花が咲き乱れる花園など、個人の農園とは思えないようなところもある。
また、そこでは一般には手に入らない日本の野菜や日本品種の果物などが栽培されている。それぞれ時期になると、それを買い求めるために、日本人が観光バスを連ねてやってくるなど、日系社会の交流場として一役買っている。
大陸的な大規模農場経営が多い中、「狭い土地を有効活用し、いろいろな用途に展開する営業努力こそ、真の日本人の良さだ」と現地日系人二世が語ってくれたことがとても印象深かった。