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米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子

“テロ”への備えと大雪

 二月十日に米国土安全保障省はテロ攻撃(特に化学兵器による攻撃)に備え、三日分の水や食糧の備蓄と攻撃を受けた際の家族の集合場所の指定やガムテープ、はさみ、ビニールシート、毛布、懐中電灯、ラジオ、電動式でない缶切り、処方せんなどを用意するよう勧告した。

 生命保険や健康保険などはコピーをとり、身分証明書、権利書、遺書、現金(小額)、その他重要書類とともに、防水の入れ物に保管するよう指示された。これが戦争なのかと思わざるを得なかった。

 金物屋ではガムテープやビニールシートの在庫がなくなったことをラジオは報じていた。スーパーでは缶詰類の大セールを始め、ミネラルウオーターの棚はガラガラになってしまった。

 また十七、十八日には、米国東部は一九九六年以来の大雪に見舞われた。わが家の地域では積雪量は四十三センチだったが、ケネディ空港(ニューヨーク)は六十三センチも積もった。州政府は緊急事態体制を敷き、ハイウエーは通行止めになった。白銀世界は美しさだけではなく、現実の厳しさとして人々の生活に大きな影響を与えた。

 人々はこのように二重のパニックに襲われた。しかし、それでも「Life has to go on!」として、何事もなかったように、笑いと冗談を飛ばし明るく生きる姿に力強さを感じる。米国はまだ平和な国であることを自覚した。


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