ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
ゴミをあさる「馬車族」
ウルグアイの街中には「馬車」があります。ちょっとレトロでいい感じがしますが、実はめちゃくちゃ汚い馬車です。馬車は基本的にゴミをあさって生活している人たちの乗り物で、廃品回収のまね事をしている人もいますが、基本的には街角に出された家庭のゴミや事務所、会社から出されたゴミをあさって散らかしていきます。
事務所や会社から出るゴミの多くは紙、段ボール、発泡スチロールなど、再生利用できるものが多く、馬車に乗った彼らは、われ先にと競って現れます。
最近では市役所もいつごろゴミ回収車がどの地域を通るかを市民に明確にすることによって、馬車によるゴミの散乱を避けようとしています。しかし、どうしてもゴミ回収車が通過する時間に三十分から一時間のずれがあり、その間に馬車がやってきてゴミを荒らしていきます。
馬車によってはゴミを持っていってしまうのもいます。このタイプが一番手に負えません。彼らは他の場所でゴミ袋を開けて中身をあさり、その後、どこか人気のないところに不法投棄していきます。
警察と市役所が共同で取り締まりをしていますが、不法投棄は現行犯逮捕をしないといけないので非常に難しく、いたちごっこになっています。あまりにもひどい所は市役所が清掃をした後、警察官が監視できる詰め所を設けるなどして取り締まりに真剣です。