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米国・ワシントン在住
立川直樹

エイズ感染願う者出現

 米国でエイズの第一号患者が報告されたのは一九八一年。それから二十年以上が過ぎて、とんでもない男性たちが出現した。名づけて「ウイルス追っかけ」。エイズに感染したいがために、すでにエイズに感染している男性を“パートナー”に選ぶ男性同性愛者のことだ。最近、雑誌や新聞で報道されて、「本当にそんなヤツがいるのか」と話題沸騰だ。

 雑誌『ローリングストーン』によると、米国では毎年新たに四万人がエイズに感染するが、そのうちの一万人、つまり25%が自ら望んでエイズに感染したウイルス追っかけだという。

 米国のエイズ患者の45%は男性同性愛者が占める。このためエイズ感染は避けられない、と自暴自棄になり、進んで感染しやすい行為を行う男性がいる。また、これまで性的に興奮することならなんでも試した男性には、エイズ感染は最後に残された最高の刺激なのだという。

 普通の人にはちょっと信じがたい話であるが、こうした男性が存在するのは確かなようだ。専門家は同誌の数字には誇張があるとしながらも、ロサンゼルス、マイアミなどの大都市には実在すると指摘。また、政府当局者も規模は別として、ウイルス追っかけがいることを認めている。

 政府などはエイズ感染予防に、コンドーム使用を呼びかけているが、“危険な性行為”に刺激を感じる男たちの前には、そんな予防活動は無意味となっている。


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