南ア共和国・ヨハネスブルク在住
長野康彦
乱暴無謀な運転マナー
クリスマスから新年のホリデーシーズンにかけて、観光地や地方で休暇を過ごす人々の車で道路は混雑する。南アフリカは国の縦横に高速道路が通じており、車での移動は比較的便利だ。鉄道やバスなどの公共機関が発達していないため、移動は必然的に自家用車、もしくはミニバスと呼ばれるタクシーに頼らざるを得なくなる。
広大な国土の移動に時間がかかるためか、ドライバーは驚くほどのスピードを出す。高速道路ではない一般道路でも時速百キロは当たり前。少しでも前に出ようと車間を縫うように車線変更を繰り返し、ちょっとでも車間距離が開いていればすかさず割り込む。運転マナーなんてあったものではない。
私も車を運転するので、そうした乱暴無謀な運転にキレたことは数知れず。しかし腹を立てても一銭の得にもならないので、最近はなるべく気にしないようにしている。そういう乱暴運転を取り締まらない警察には歯がゆさを感じる。
昨年十二月から今年一月初めまでの一カ月間、南アの交通事故死亡者数は千二百人以上。原因の大半が無理な追い越しやスピードの出し過ぎによるものだ。運転マナーの悪さと交通事故には明らかな因果関係があることが明らかだ。事故には「もらい事故」もあるから、運転の際は細心の注意を払うよう心がけている。