韓国・ソウル在住
京谷訓浩
庶民出身の盧氏に期待
二十一世紀初の、韓国大統領を決める選挙が十二月十九日に行われました。即日開票の結果、盧武鉉氏と李会昌氏の激しいデッドヒートの末、盧武鉉氏に軍配があがりました。
以前から指摘されてきたことですが、今回も根強い地域主義がはっきりと現れました。支持者の分布を見ると一目瞭然で、韓国の中心線を境にしてはっきりと分かれました。東韓国は李会昌氏が、西韓国は盧武鉉氏が勝利しました。勝敗の決め手は、投票者数の一番多かったソウル首都圏で盧武鉉氏が勝利したことだと思います。
この選挙で特筆すべきことは、最初に、盧武鉉氏が出身地の慶尚道で支持をほとんど得られなかったということです。普通、出身地の得票は確保できるものなのですが。次に、盧武鉉氏の経歴を見ると、大統領になれる家系ではなく、庶民であること。そして、支持を表明していた大物が投票前日に突然の支持取り消しをしたにもかかわらず、盧武鉉氏が当選できたこと。それだけ、庶民層の支持が絶大だったということでしょうか。
盧武鉉氏が大統領としてどれだけの器があるかは未知数ですが、庶民出身にもかかわらず、大統領に選ばれたことは、家系主義の色濃く残る韓国にとっては、大きな変化だと思います。あとは、盧武鉉氏が庶民の心を忘れないで国のかじ取りをうまくできるかでしょう。大いに期待したいと思います。