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アルゼンチン・ブエノスアイレス在住
江頭利将

南極日帰り観光ツアー

 去年の経済危機からちょうど一年を迎え、ブエノスアイレス市はまた騒がしくなってきた。

 ところで、大変興味深い新聞記事があったので紹介したい。その記事によると、二〇〇三年の一月から三月まで、初めて南極日帰りツアーが行われることとなった(ただし、後日の報道で、安全面から難しい面も多く、検討中とのことである)。

 詳細な旅程は、アルゼンチンの南端ウシュアイア市から朝五時に飛行機で出発し、アルゼンチンの南極基地へ三時間後到着。いろいろな観光スポットを回ったあと、夜十時ごろウシュアイアへ戻るという内容だ。

 運行はLADE航空が行う。会社はアルゼンチン空軍の営業部なので、ツアー客の運搬は軍用機を使う。費用は一人当たり六百五十ドル程度。今までは、十日程度の日程で、クルーザーで「魔のドレーク海峡」(船が四〇度ほど傾く大揺れもある有名な海峡)を通らなくてはならず、コストは三千−七千ドルもかかっていたから、南極観光もこれで気軽で身近になった感じか。

 ただ、残念ながら人気スポットの一つ「南極での海浴」(氷山に囲まれながらも二〇度前後の海水温を保つ場所で温泉体験)は含まれていない。

 このツアーは、自然の偉大さ、豊かさを残す国だからこそできる企画だと思う。アルゼンチンは、何が飛び出すか分からない国だ。だから面白い。


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