韓国・ソウル在住
竹井弘樹
「女生徒死亡」判決に抗議
韓国では、六月十三日京畿道で起こった米軍の装甲車による女子中学生死亡事件で加害者の米軍兵士が十一月二十日無罪判決を受け、ブッシュ米大統領が「悲しみと遺憾の意」を表した謝罪にもかかわらず、米軍二人の無罪判決を糾弾する抗議デモが、オンライン、オフラインを問わず韓国全土に拡大した。
オフラインでは、各地で自発的に民衆大会が開かれ、ソウル市内ではデモ行進、ろうそく抗議などが行われている。
オンラインでは、ネチズン(ネット上の市民)らが米ホワイトハウスに抗議の電子メールを送ったり、この事件で死亡した女子中学生を悼み、「哀悼のリボン」をつけるキャンペーンが広がっている。
被害者だけがいて、加害者はいない米軍裁判の結果に憤りを感じ、抗議が続いているわけだが、現実的には裁判の管轄権が米軍側にあり、韓国の法制度だけでは解決できない面がある。
一方、この抗議で憂慮すべきことがある。韓米駐屯軍地位協定(SOFA)への対応だ。反米感情から社会運動へと発展している。一部では、根本的な原因が在韓米軍にあり、米軍撤退を訴える声も高まっている。
重要なことは、現行のSOFAで不平等な規定と条項を削除し、再びこのような悲劇が起きないようにすることで、女子中学生の圧死問題と反米問題を分離して考える、理性ある国民の対応が必要ではないだろうか。