ドイツ・ノイス在住
若山計雄
4年で卒業する小学校
ドイツの小学校は四年生までである。学校制度は複雑だが、おおまかに言えば、その後は進学コースか職業コースかに分かれる。この時点で人生の選択をしなければならない。進学コースの場合、ギムナジウムに進み、九年間学んだ後、大学を目指す。
新学期は、夏休みが終わった後、州により異なるが八月か九月に始まる。ちょうど今ごろは、来年小学校を卒業する子供たちが、どこの学校を選ぶかを決める時期である。二回の学校開放日があり、四年生になったばかりの子供たちが父兄に連れられて、不安と希望に満ちた顔で、授業参観にやってくる。
こちらでは、成績が悪かったり、勉強についていけなかったりすると、進級できず同じ学年を繰り返さなければならない。つまり落第である。それだけでなく、職業コースの実科学校に替わらなければならない場合もある。毎年何人かは進級できずに抜け、同時に上の学年から居残りで入ってくる子がいる。
日本に比べて、なんと厳しい学校制度かという人もいる。遅咲きの子供にとっては不利となるので、私も小学校が四年間なのは短すぎると思う。しかし落第については、子供にとって親切な制度ではないだろうか。勉強についていけず、それでも無理に進級して、ますますわからなくなれば、不登校の原因にもなりかねない。厳しいと感じるのは、実は親の方だけかもしれない。