世界の街角便り
世界の街角便り
ワシントン
ニュージャージー
モンテビデオ
ブエノスアイレス
マットグロッソドスル
カイロ
テルアビブ
バンコク
ウランバートル
ソウル
京畿道九里市
ベルリン/ノイス
ヨハネスブルク
クアラルンプール
マニラ
BACKを見る

イスラエル・テルアビブ在住
野中 直

寄付で賄われる「病院」

 ひょんなことからイスラエルとパレスチナの両方の病院に行く機会があった。もちろんパレスチナの病院といってもイスラエルの領域内なので安全だが、自治区の中よりは設備が整っているのは間違いないだろう。

 イスラエル側の大病院はすべて電算化され、最新の医療設備が整っている。各患者のカルテにはバーコード付きのシールが張られており、各階の病棟のコンピューターはそのバーコードによって患者のデータを確認、入力することができる。医療機械も大規模で高価なものが何台も使用されている。

 パレスチナ側の大病院にも行ってみた。そこはそれほど患者のデータの電算化は進んでおらず、カルテはすべて文書管理。しかし医療設備は整っている。むしろパレスチナでもこんな病院があるのかと思うくらいに感心した。医者のほとんどは欧米に行って修業を積んでいる。医療機械はそんなに大きくはないが、機能は備わっている。

 そして両者に共通するのは、設立や維持は他国からの寄付によるところが大きいことだ。イスラエルは米国との結びつきが強く、たくさんの団体から寄付があるようだ。パレスチナ側も各国からダイレクトの寄付があるという。そして日本からも寄付がなされている。病院の人々の感謝の声も直接聞いた。それを考えると、もう少し日本は中東和平交渉に口を出してもよいのではないかと思った。


この記事を友達に教える

テルアビブHOME

(C)Sekai Nippo Co.Ltd(1975-) Tokyo,Japan.
voice@worldtimes.co.jp