アルゼンチン・ブエノスアイレス在住
江頭利将
サービスいい屋台急増
先日、午後八時から数分間、「カセロラソ」と呼ばれる「鍋たたきデモ」が一斉にブエノスアイレスで行われた。アルゼンチンの治安悪化を糾弾するもので、救急車のサイレンや、車のクラクションなども一緒に叫び続けていた。
また、レティーロ駅周辺の屋台が強制撤去され、それに対するデモがあった。屋台は、以前から大きな駅周辺に集中的に常時存在し人気はあるが、これらの店は当然未登録。税務署に申請せず営業許可もない店で、政府としては懐具合が悪い中、業者を取り締まらざるを得なくなったのだろう。しかし、ここのところ、こういう店が急増し、アルゼンチン経済市場の半分を占めるようになったともいう。
実際うちの近所でも、りんごの木箱を積んでビニールをかけた簡単な店が増えている。バナナ、みかん、りんご、トマト、卵などが中心の木箱店は、スーパーなどがある横に位置し、インディオ系の三つ編み女性がスパイスや野菜の切ったのを売っていたりする。中央市場で出た半端ものではないかと思われるものもある。
以前は、衛生面で心配だったが、卵などはこちらの方が立派でおいしく、安いとのうわさだ。また、急いでいるときは「うちまで一ダースもってきてくれ」と言って金を渡しておくと、うちに帰っているときにはちゃんと届いている。サービスも満点だから人気は上々だ。