世界の街角便り
世界の街角便り
ワシントン
ニュージャージー
モンテビデオ
ブエノスアイレス
マットグロッソドスル
カイロ
テルアビブ
バンコク
ウランバートル
ソウル
京畿道九里市
ベルリン/ノイス
ヨハネスブルク
クアラルンプール
マニラ
BACKを見る

韓国・京畿道九里市在住
志田康彦

真相掴めぬカエル少年

 今から十一年前の一九九一年、「カエルを捕まえに行く」という言葉を残し行方不明になった小学生五人の失跡事件があった。当時、この事件は映画や歌にまでもなり「カエル少年」といわれた。全国的な関心を集め、軍部隊も動員した大々的な捜索が行われたが、結局見つからず、事件の真相は分からずじまいだった。

 今年九月二十六日に、ちょうど失跡したとみられる大邱市ワリョン山で、どんぐりを拾っていた男性が偶然にも子供らしい遺骨を見つけ、カエル少年たちの死亡が確認された。しかし、二カ月たった今も、事件の手がかりを得ることができず、真相はまた闇の中に葬られようとしている。

 古い統計だが、一九九五年福祉保健部の調査では、一年に二千人の子供が行方不明になっている。この中には、事件に巻き込まれた子供たちもいると思うが、行方不明になり、保護センターで何年かぶりに見つかったという例もあった。

 現在は、行方不明の子供をホームページで捜せるシステムも導入されている。しかしまだまだ不十分だ。韓国ではなぜこんなに行方不明の子供が多いのか、いまだに残る疑問である。

 大統領選挙が間近だ。子供らの失跡については早急に実態調査を行い、国をあげて解決していくべき問題だと思う。偉い政治家の方々はどのように思っているのだろうか?


この記事を友達に教える

京畿道九里市HOME

(C)Sekai Nippo Co.Ltd(1975-) Tokyo,Japan.
voice@worldtimes.co.jp