韓国・ソウル在住
京谷訓浩
借金しても贅沢したい
一九九七年に国レベルで不渡りを出し、国際通貨基金(IMF)にお世話になった韓国ですが、今は「そんなのあったっけ?」という風潮がまん延しています。
韓国の人は、一般的にプライドが高く、隣人よりも少しでもいいものを持っていたいのが人情のようです。
一九九〇年代前半、アパートの誰かが高級車を買って乗り回したら、一週間後にはがらがらだった駐車場があっという間に満車になりました。もちろん、現金で買えるはずがなく、ほとんどが借金です。
それから、子供の教育への投資も大変なものです。二十年ぐらい前に日本でも教育ママが一世を風靡(ふうび)しましたが、韓国の場合は、日本よりも激しく、家計も子供も大変です。
十月三日に、中央銀行の韓国銀行が面白い統計を発表しました。それは一般家庭の家計の不良債権化を警告したものでした。家計の消費額の9%は金融機関からの借入金で、そのうち20%を輸入品の購入に充てていることが分かりました。しかも、今年の第二・四半期に急速に深刻化しています。
韓国銀行は、教育費まで含めれば“借り入れ消費”の割合は10%を大幅に超えると見込んでいます。
このように統計を見る限り、過去の経験を全く生かせず、国家的な不渡りを再度出すのはそう遠くない話に思えてなりません。