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南ア共和国・ヨハネスブルク在住
長野康彦

環境サミットの「裏話」

 先日、南アフリカでは史上最大規模といわれる国際会議、「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(環境・開発サミット)が開かれ、世界の注目を集めた。当初、参加者は六万五千人と予測されたが、会場で登録を済ませた人は約二万一千人と半数にも満たなかった。

 それでもメーン会議場のあるサントン地区をはじめとするヨハネスブルク各地域は、普段にはない混雑を見せ、大勢の人でにぎわった。

 期待された経済効果は上々だったようだが、メーン会議場に隣接するサントンのショッピングセンターでは「サミット効果は感じない」という店が多かった。サントン地区は厳重な警備体制が敷かれたため、地元の人々が期間中、同地域に近寄らなかったというのが主な理由だ。売り上げが通常以下という店も多かったらしい。

 一方で、いい稼ぎをした商売人もいる。性産業に携わる売春婦だ。国際的に見て貨幣価値の弱い南アで、ドルやポンドなど「外国人価格」で商売するのだからいいもうけになったようだ。しかし悪女もいて、「顧客」に麻薬を投与し、意識がもうろうとなったり眠り込んだりしたすきにカメラや現金、果てはサミット会場への入場許可証までも奪うなどの事件が相次いだ。

 テロには厳重な警備体制で臨んだ南ア警察だったが、悪女は取り締まれなかったようだ。


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