モンゴル・ウランバートル在住
加藤誠也
セガールはモンゴル人?
ハリウッドのアクション映画スター、スティーブン・シーガルが、この夏モンゴルを訪問した。映画「チンギス・ハーン」の製作のためで、ロケ地の下見ということだ。撮影の50%はモンゴル国内で行う予定だ。
チンギス・ハーンといえば、史上最大の帝国・モンゴル帝国の太祖で、アジアのみならずヨーロッパまで征服した。映画はモンゴルを中心に、中国・ヨーロッパをロケ地とした壮大なものとなる。
では、チンギス・ハーンを演じるのは誰かというと、スティーブン・シーガルだ。チンギス・ハーンといえばモンゴル人。にもかかわらず、西洋人が演じることに、モンゴル人からは当然批判の声が上がる。
これに対し、シーガルは「私の先祖はモンゴルから来た」と答え、「現在のモンゴルとロシアの国境地帯にあたるアルタンブラグ地域で先祖は暮らしていた」と説明している。
そうはいっても、モンゴル人の誇りであるチンギス・ハーンを、モンゴル国民でないものが演じることに不満は残る。
「中国人はチンギス・ハーンは中国人だというし、西洋人までチンギス・ハーンを自分たちのものにしてしまうのか」とモンゴル人の友人が言っていた。
さて、この映画、上映されれば、モンゴル人の間でどのような評価がされることになるか。注目したい。