イスラエル・テルアビブ在住
野中 直
増える安息日営業の店
イスラエルには安息日があり、大抵の会社や店はこれを守っている。街全体が静かになり、独特の雰囲気が訪れる。
ところが最近は安息日に影響されず、営業を続けるレストランや店がある。いや、最近ではないのかもしれないが、テルアビブではこのような店が目立ち始めてきた。その一つはキオスクと呼ばれる売店である。テルアビブの幾つかは二十四時間体制で営業している。その代わり値段はスーパーよりも高い。
また、コーヒーショップなども安息日に影響されなくなってきた。ある店は昼間も相当はやっていて、客はいつも満員。そして夜はカフェバーに“変身”する。人の波はとどまるところを知らない。土曜日の朝と言えば安息日の中でも最も静かな時間だが、その時にそのコーヒーショップの前を通過したら、朝食をとっている人々がいた。
そしてダンスバー。もちろん昼間はやってないが、夜は延々と踊り続ける。深夜に若者らが集い、道徳的に好ましいとは言えない。この夜間営業のダンスバーはテロの格好の標的になる。確かにパレスチナにはダンスバーなぞあろうはずがない。同じ国で片方は封鎖によって貧困にあえぎ、もう片方ではハメをはずしてふざけていれば、ねたみの標的になるかもしれない。
テロがある度に、神がこの国に安息日を守るようにさせたのは何か意味があったのかもしれないと思うこのごろである。