韓国・京畿道九里市在住
志田康彦
日韓の“ビジネス様式”
韓国にも多くの日本人が企業の駐在員として働いているが、勤め始めはほとんどの人がビジネススタイルの違いに戸惑う。日韓の企業間で技術提携などを結んでも、ビジネススタイルの違いで長く続かないところも多く、日本人の物差しで計ると、なかなか理解できないことが多い。
韓国のビジネススタイルには二つの大きな特徴がある。まずは何事にも大ざっぱなことがあげられる。いわゆる丼勘定である。臨機応変でゆとりが利くという長所もあるが、製造業などの正確さが求められる業種では致命傷になりかねない問題を含んでいる。
次は、「まずやってみる」ということがあげられる。日本人の場合は、綿密な企画を練って、安全を確認してから仕事にとりかかるのだが、韓国では大体の輪郭がつかめたらすぐ仕事にとりかかり、途中で幾多の修正を加えながら完成していくというスタイルだ。そのため、最初から完璧さを求める日本人とのビジネスには、最初の段階でトラブルが起きやすい。ここでお互い理解できないと、日本人は「何でいわれたとおりにできないんだ」、韓国人は「何でそんなに細かいんだ」とケンカ別れになってしまう。
このような特徴は国民性によるものなので、簡単に解決するものではない。お互いよく理解するところから始めないとトラブルのもとである。