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韓国・ソウル在住
竹井弘樹

ヒディンク監督の指導力

 今回のW杯で韓国は、代表選手の予想以上の善戦により、国家のイメージアップをはかることができたといいます。これによる経済効果は、十七兆ウォン以上に達するだろうと韓国のシンクタンクは予想しています。また海外のメディアは、韓国がW杯で最も恵沢を受けた国だとも伝えています。

 このように多大な効果をもたらすことができた最大のカギは、不振であった韓国チームを不死鳥のようによみがえらせ、韓国伝統サッカーのもてるポテンシャルを最大限ひきだすことに成功した、オランダから招へいされたヒディンク監督のリーダーシップです。彼はどのような言論の批判にもめげず、彼の所信と信念を貫きました。

 そのリーダーシップの概要は、サッカー先進国の基準にあわせたグローバルスタンダードによる目標の設定や、学縁・地縁の要素を排除した完全な実力による選手選抜、基礎体力の錬磨、危機に直面したときに即断できるサッカーの追求とマルチプレーヤーの育成、適度な競争の原理をとりいれた選手間の士気の維持、そして組織の一体感の成就などです。

 今回のW杯の成果をもって現在、韓国では彼の持つリーダーシップを学び、企業経営などにとりいれようという動きがおこっています。ヒディンク監督に関する本は現在、書店の販売ランキングでも上位を占めています。


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