エジプト・カイロ在住
鈴木眞吉
ベリーダンスの“魅力”
カイロでは六月二十日から一週間、世界中のベリーダンサーが一堂に会し、ベリーダンスの練習や研修、勉強を兼ねた大会が開催された。
ベリーダンスは、腰をかなり激しく振る独特のダンスで、エジプトが本場。米英仏などヨーロッパ諸国はもちろん、ロシア、ブラジル、そして日本からも数十人単位でやってきて、華やかなショーを毎夜繰り広げた。
生来エジプト人はダンス好きなのだが、イスラム教の厳格な教えで、肌を人前にさらすべリーダンスは軽蔑される時代があった。今は国民大衆の支持を得ているようだ。
お客様を招待し歓迎する時にはベリーダンスが付きもので、ベリーダンサーと一緒になって踊るのがならわし。日本からはるばるやってきた邦人女性が、日本でもベリーダンスがかなりブームになっていると教えてくれた。
ベリーダンスの魅力について聞いたら、他の人と一緒でなくても、一人でも踊れるからいいのだという。確かに複数の女性が一緒にベリーダンスを踊っている場面は見たことがない。一人でもその場を楽しませる、迫力がこの踊りにはある。
ダンサーは佳境に入ると、手打ちの太鼓の激しく情熱的なリズムにだけ合わせて踊り、全身に霊感が走るような、恍惚とした表情を浮かべるダンサーが多い。この満足感が世界中に伝播させ,多くの人をとりこにするのだろう。