ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
アルゼンチン危機の余波
アルゼンチンが経済危機に陥り、ウルグアイやほかの南米諸国にも余波が及んでいます。
アルゼンチンの経済破たんのもたらした結果に、銀行からの預金引き出しに制限が設けられたり、完全に規制され、停止されたことがあります。さらには現地通貨で預金しておいたお金の価値がいきなり半分になったりしたことです。
もちろん、そこに至った経緯を分析すれば、他国があせる必要はないのですが、庶民は経緯よりも結果のみに注目しているようです。
ウルグアイの庶民は、アルゼンチンの経済危機から銀行が信用できないということを見せつけられ、預金を引き出せるうちに銀行から引き出して、自宅に金庫を取り付け、保管しようとする人が増えました。
ですから、街中の金物屋や金庫屋では、山積みになった金庫が飛ぶように売れています。
本来は問題がないはずのウルグアイの銀行ですが、預金を引き出す人が殺到して、銀行の予備金が少なくなり、問題を招いています。結局、この預金引き出しによって、ウルグアイの零細企業が一番打撃を受け、倒産などの二次的な災難が国民に訪れる可能性が高くなります。
一般論として人々はそのことを分かっているとは言いますが、自己の資産を守りたいという気持ちが預金を引き出す結果を招いているのです。