米国・ワシントン在住
立川直樹
体重を気にする米国人
ワシントンの中心に、「モール」と呼ばれる広大な広場がある。新緑の季節になると、芝生の緑が鮮やかさを増して、そばにあるホワイトハウスや議事堂の白い壁面とのコントラストが見事だ。
昼休みになれば、この広場はジョギングする議会関係者やビジネスマン、オフィスレディーなどであふれる。みんな黙々と走っている。タフな米国人だが、午後からの仕事は大丈夫なのか、と気づかわれるほどだ。
米国人は太りすぎの人が多く、日本のお相撲さん級の人もよく見かける。「太った人は出世しない」「体重とサラリーが反比例する」との説がまことしやかに流布するほど、米国人は自分の体重を気にする。私の友人の女性もその一人。自分のオフィス隣のホテル内にあるフィットネスジムで、一汗かいてから仕事にとりかかるのを日課にしている。「健康にいいから、あなたもジムの会員になったら」と勧められるが、米国人並みにフィットネスをやったら、その日一日、仕事にならないだろうと思い、いまだに会員にはなっていない。太っておらず、そもそも必要性を感じないからだ。
米国人に太りすぎが多いのは食生活に問題があるのだから、ダイエットに励むより食べ過ぎに注意すればいいのに、と思う。もっと矛盾しているのは、太っている人よりも、あまり減量の必要性がなさそうな人のほうが、体重に神経質なことだ。