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南ア共和国・ヨハネスブルク在住 長野康彦
冷めているW杯参加国
サッカーW杯開催中のこの期間、ホスト国の韓国・日本をはじめとする参加国では国中が大騒ぎ、といったテレビ報道に接する。今回、参加国の一つであった南アフリカはどうだろう、と改めて足元を見回してみた。
先進国では街頭に設置された大型スクリーンに街行く人々が試合観戦にクギ付け、といった光景をよく目にするが、この国にはあいにくそうした設備はない。テレビのあるところには人だかりができるはずと踏んで、ショッピングモールの家電製品店に足を運んでみたものの、サッカーとは別の番組を流している。W杯の試合をテレビ放映している喫茶店があったものの、見ている人はパラパラ。世界中が熱くなっているこのとき、一体これはどうしたことか。
南アではサッカーといえば黒人系国民に浸透しているスポーツで、白人系やインド系国民にはクリケットやラグビーの方が人気が高い。そうした多人種国家としての宿命で、人々のスポーツに対する興味も多様化して、サッカーという一競技を中心に国民が一つになることは難しいのだろうか。
今回南アチームは予選リーグで敗退したが、それでもW杯参加初勝利という快挙を成し遂げた。今後サッカーが国民的スポーツに発展し、それを通じて国民全人種が一つになれればいいのに、などと勝手な思いを心に描いた。
ブラジル・マットグロッソドスル州在住 濱田純一
W杯のブラジル流満喫
今回のW杯を、私は地球の裏側のブラジルで観戦してきた。予選リーグの第三ラウンドを除き、開幕戦から地上波で全試合ライブ放映する国は、南米ではブラジルだけかもしれない。九四年優勝、九八年準優勝で国民の最大の関心事であるW杯は、四年ごとに開かれる第二のカーニバルとして、テレビ局としても最大のイベントなのである。
ブラジルは移民の国で、欧州からの移民、アフリカからの移民、日系人をはじめとするアジア移民など、世界の民族が集まっている。今回のW杯では、各々の母国の国旗を振って、朝からお祭り騒ぎをしながら観戦している姿が連日放映されてきた。
セネガルの応援団、日本、韓国、中国の応援団、ドイツ、イタリアの応援団と、この国には、W杯出場国のほとんどが集まっており、改めてブラジルという国のすごさを実感した。
準々決勝で、ブラジルとドイツが勝った日などは、ドイツ移民は、二試合とも自国の勝利!ということでお祝い続き。また日系人も、たとえ日本が負けても、まだブラジルという大本命があるから、最後までW杯を十二分に満喫できるのだ。
ブラジルという国は、そういうサッカー好きの人々が各国から集まってきて、サッカーを楽しむためにできた国だと説明しても、あながち間違いにはならないかも。私も、他ならぬその一人である。
モンゴル・ウランバートル市在住 加藤誠也
「母と子の日」の改正案
モンゴルで六月一日は「母と子の日」で祝日だ。家族で遊園地などに出かけ、親子が楽しく一日を過ごす。
この祝日は一九九四年に制定された。三月八日の「国際女性の日」を「女性の日」の祝日としてきたが、女性たちがパーティーに明け暮れ、酒を飲み、風紀が乱れることから、「女性の日」を廃止し、代わりにできたもの。今は親が子供にサービスする日として根付いている。
最近,「母と子の日」を「子供の日」とし、三月八日の「女性の日」を復活すべきだという声がある。「母」といった場合、未婚の女性が含まれていないので、「女性の日」の代わりになりえていないというのだ。
また、この日を「父母の日」とすべきだという主張もある。多くの国は「母の日」や「父の日」はあるが、モンゴルにはない。それにあたる日を「父母の日」にしようというものだ。
さらに「家庭の日」にしようという意見もある。「母と子の日」では、「父」が抜けてしまっている。家族みなで祝いあう日とすべきだというわけだ。
この案件について、昨年から国会で審議が始まっている。
今年は、この日を「アルコールなしで祝おう」と政府が呼びかけた。祝いといえば酒がつき物の国で新しい試みだ。いずれにしても、この日は家族みんなが健全に楽しめる形の祝日となるよう期待したい。

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