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韓国・京畿道九里市在住 志田康彦
韓国人の長所“結束力”
日韓ワールドカップの幕がきっておとされた。初め不調だった韓国代表チームもイギリスとフランスの親善試合で善戦し、街中の雰囲気がワールドカップ一色になった。
今回のワールドカップを見て思ったことは、韓国人は危機管理能力が高いということだ。日韓の共同開催が決まった時は全く白紙の状態で、こんなことでワールドカップができるのだろうかと疑問に思っていたが、問題視されていた競技場の建設もちゃんと間に合わせ、試合が行われる都市は交通規制をするなど、国をあげてのバックアップが見事だった。
また、ワールドカップは一スポーツの大会だが、韓国の場合はスポーツ競技も国家次元になると、ものすごい集中力と結束力を生み出すようだ。この間の対フランス戦は、日ごろサッカーの試合を見ない妻もテレビの前で応援していた。自国選手の名前さえ知らないのに、こういう試合は応援しなければならないのだという。
このように、とっさの判断を要求されるものや、短期で仕上げなければならないものに対してはものすごい力を発揮し、それが全体的なものであればあるほど、結束力を生み出していくのが韓国人の長所である。
ただ日本人の得意とする緻密性にかけるところがあり、よく見るとけっこう粗があるのだが、機動力のすごさはうらやましい限りだ。
アルゼンチン・ブエノスアイレス在住 江頭利将
W杯で「融和の精神」を
アルゼンチン人が待ちに待ったワールドカップがやってきた。景気の良い話がないアルゼンチンにとって、唯一の希望の象徴とも言えるワールドカップを、全国民がかたずをのんで見守っている。それに、最近毎日流れる「ワールドカップをテレビで見よう」というCMにマラドーナが出演したりして、いやがうえにも熱は上がるばかりだ。
ただ、昨年末からの経済危機で暴落したペソはとどまるところを知らず、毎日銀行前にはドルを買い求める人たちが列をなす。一人一回五百ドルまでという制限付きなので、その列を代わりに並んであげるという商売を始める人たちが出始めた。実は、その裏でそれらのアルバイトをあっせんしているのが、中国人というから商魂たくましい。
しかし、同じ東洋人の日本人は、これで迷惑を被っている。なぜならアルゼンチン人がこれを非難し始めたからだ。彼らには、日本人も中国人も同じ東洋人で、見分けがつかない。日本人にとって街を歩くのが何となく窮屈に感じてしまう。
時を同じくして、地球の両側で盛り上がる東洋人たち。日本人も韓国人も中国人も、この機会を通してもっと仲良くなってほしいものだ。どこに行ってもいがみ合う東洋人でなく、お互いが協力し合って、良い見本となれればこれ以上うれしいことはない。それがワールドカップの目的なのだろうから。
ウルグアイ・モンテビデオ在住 堀本幸伸
アルゼンチン危機の余波
アルゼンチンが経済危機に陥り、ウルグアイやほかの南米諸国にも余波が及んでいます。
アルゼンチンの経済破たんのもたらした結果に、銀行からの預金引き出しに制限が設けられたり、完全に規制され、停止されたことがあります。さらには現地通貨で預金しておいたお金の価値がいきなり半分になったりしたことです。
もちろん、そこに至った経緯を分析すれば、他国があせる必要はないのですが、庶民は経緯よりも結果のみに注目しているようです。
ウルグアイの庶民は、アルゼンチンの経済危機から銀行が信用できないということを見せつけられ、預金を引き出せるうちに銀行から引き出して、自宅に金庫を取り付け、保管しようとする人が増えました。
ですから、街中の金物屋や金庫屋では、山積みになった金庫が飛ぶように売れています。
本来は問題がないはずのウルグアイの銀行ですが、預金を引き出す人が殺到して、銀行の予備金が少なくなり、問題を招いています。結局、この預金引き出しによって、ウルグアイの零細企業が一番打撃を受け、倒産などの二次的な災難が国民に訪れる可能性が高くなります。
一般論として人々はそのことを分かっているとは言いますが、自己の資産を守りたいという気持ちが預金を引き出す結果を招いているのです。

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