世界の街角
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米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子

量が多い子供達の宿題

 米国の学校は週休二日制である。そのためかどうかは分からないが、毎日子供たちが家に持ち帰ってくる宿題の量は非常に多い。宿題の量は地域や学校、先生によっても異なるようだが、少なくともわが家の子供たち(中学生)が、宿題のために十時、十一時そして十二時まで起きていることは日常茶飯事だ。

 子供たちの出来が悪くて、時間がかかるのかと最初は思っていた。しかし、他の家庭でも同じ事情を抱え、新聞やテレビでも取り上げられたりしている。

 宿題の内容もさまざま。プリント形式もあるが、「国語」では指定された本の読書感想文の作成(小学生高学年以上はコンピューターでプリントしたもの)や、「理科」ではそれに関連した図工の作成(個人とグループ研究の両方)、時には「歴史」で当時の料理をグループで作るようにという面白いものもあった。宿題作成後は教室での発表が待っている。

 また、学期ごとに一定の回数の宿題を提出しなかった場合には、成績表の点が下がることも,明確に「学習要項」に記され、実行されている。だから子供たちは宿題を無視することはできない。

 事の善し悪しは別として、子供たちにとって友達と一緒に共通の目的で研究・作成し発表することは、その過程で友情をはぐくみ、たくさんの楽しい思い出をつくっていくことになるだろう。


ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一

マリフアナの“犠牲者”

 最近、夕方のニュース番組で、『マコーニャ(マリフアナ)の犠牲者』という特集が組まれた。パラグアイと国境を接する、ある街での麻薬取引にまつわる悲劇をリポートしたものだった。

 この街は、制定後わずか十六年という新しい市で、男性成人人口の約六割は定職がなく、生きていくためには、道を一つ隔てて国境を接するパラグアイ側にある隣町との麻薬取引に関与せざるを得ない状況の中、多数の取引関連による犠牲者が出ている、という内容だった。今年に入ってからも、十数人が殺された事件があり、このような特集が企画された。

 ブラジル内では麻薬の栽培、取引は一切禁止されているが、不幸にも、わが州の隣のボリビアやパラグアイから、大量の麻薬が運び込まれ、ローカルニュースでは連日のように、「きょうはどこそこで、何キロのマコーニャが見つかり、何人が逮捕されました…」と報道している。

 ブラジルから一歩道をまたいで隣国に入れば、あちこちでマコーニャを栽培しているという。国が違うので、これをブラジルで直接取り締まることはできない。

 陸続きで、国境がつながる国々の間での諸問題の対処への難しさは、到底日本人には理解できないものの一つであり、地域統合に向けては理想と現実のギャップが依然として根深く横たわっている。


韓国・ソウル在住
原田 一

一工夫欲しいツアーバス

 ある日、ソウルの街を歩いていたら、「Seoul City Tour」と書かれた派手なバスを見かけた。しかし、人はあまり乗っていない。長年ソウルにいる私でも、こんなものがあったのかと驚いた。

 最近のニュースでは、このバスの広報が活発でないため、外国人観光客はほとんど知らず、利用客も田舎から来た老人などが見物をする程度で、いつもガラガラなので、もっと韓国らしい装飾をして、宣伝したらどうかと言っていた。

 バスの車内には、英語、日本語、中国語、フランス語などの同時通訳システムが装着されているが、無用の長物となっている。これを毎日三十分間隔で、朝九時から夜の十一時半まで運行しているというから、何とももったいない。

 さらに、二時間半のコースでありながら、漢江の北側にある文化遺産や、ワールドカップ競技場などを中心として回るばかり。躍動的なソウルの姿を見せる漢江の南側はコースに入っていないので、若い人にはつまらない。

 初めてソウルを訪れた人には、大変便利なバスではあるが、韓国語ができない人がこのバスを探すのは,大変かもしれない。

 確かに、私が見たのは、街角でのバスの実物と、地下鉄の車内広告だけである。すでに発足して一年半になるが、ワールドカップ開催に備えて、もう少し工夫をしてもらいたいものだ。


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