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米国・ニュージャージー州在住 アンダーソン京子
深刻な“水不足”に直面
ニューヨーク州、ニュージャージー州の辺りは深刻な水不足に直面している。昨年十月以来、雨らしい雨が降っていないのだ。今年の冬は暖冬で、雪も見ていない。零下の気温の日も数日しかなかった。四度から七度の間を行ったり来たりしている日がほとんど。時には一六度前後の春の陽気が一週間ほど続くのが二回あった。
二月に州政府は水不足を宣言し、水の使用を制限している。「芝生の水まきの禁止」「家庭での洗車の禁止」「レストランでの水の給仕は客の要請がある時のみ」ということだ。シャワーの時間を短く、また歯磨きなどの水の使用を節約するようにとラジオでも呼びかけている。
この状況を見て、今から夏を心配している。それは、いつもならキューバの諸島で発生するハリケーンもニューヨーク周辺まで北上すると、海水温が低いため自然消滅する。しかし、二、三年前、暖冬で海水温が下がらずに夏を迎えた時、ニュージャージー州は大洪水に見舞われた。
教会の日曜礼拝や祈祷会でも、信者が牧師への祈りのリクエストに、「雨が降るように!」というのが最近は増えてきた。
寒さが苦手な私は、冬は暖かいほうがうれしかったし、車を運転する立場からは、雪は降ってほしくなかったが、今回の水不足を機に、冬は寒くて雪が降った方が自然の理であることを痛感した。
ブラジル・マットグロッソドスル州在住 濱田純一
猛威を振るうデング熱
二月の中旬、カーニバルで盛り上がったリオだが、今年は祭りを前後して深刻な熱病「デング熱」に悩まされている。この病気は、特定の蚊に刺されることによって、ウイルスが人体に入り、数度にわたる高熱症状やさまざまな苦痛を人体にもたらす。リオデジャネイロ州では三月初めまでに、五万人以上がデング熱にかかり、うち二十四人が死亡。ブラジル全体ではこの疾病による死者は三十九人に達し、昨年の死者数を40%近く上回っている。
数年前の米国のベストセラー「The Testament」の主人公も、パンタナール奥地のインディオ部落で、この病気にかかり、生死をさまよう苦痛を味わっている。大雨の続いた今年は、リオをはじめとする都市でも、かなりの患者数が報告されている。
一般に発生する環境は、水のたまり場であり、野外のタイヤ置き場などは危険な場所とされる。リオなどでは、各ボランティア団体が中心となって、大規模なデング熱撲滅運動を展開している。わが町でも、多くの調査員が動員され、家の中に水を入れて放置されている容器や缶はないか、入念な立ち入り調査が行われている。
雑草が茂った庭や、蚊の発生しやすい環境のある民家は、日本円にして最高二万円の罰金が科せられる。暑さが戻ってきた最近、わが家では雑草刈りなどに汗を流す日々が続いている。
南ア共和国・ヨハネスブルク在住 長野康彦
超現実的経験ができる?
先日、日刊紙に編集部署名でこんな内容の記事が出ていた。「南アフリカでの生活とは時として超現実的経験である」と。
冒頭で「国連から受けたエイズ対策資金を眠らせたままにしている政府」と、この国最大の課題であるエイズ問題に対する政府の姿勢を批判しながら、国のユニークな側面を次々に上げる。「警備会社に警護を要請する警察署」「駐車する時は,警備員に頼み,車を見ていてもらわなければならない」「警察に通報しても来るのは翌日」「カージャックは職業」
これらは、この国の深刻な治安状況を示しており、警察の力不足を皮肉ったものだ。
「交通警察官に車を止められたら、運転免許証の代わりに百ランド紙幣を出す」「逮捕に向かうため、タクシーを呼ばなければならない警察官」「月給一万七千ランド(約二十万円)をもらいながら,一度も議会に出席しない議員」「HIVがエイズの原因と認めない政府」「政治家はうそをついてもいいと言う州知事」
なかなか辛口の批判ばかりだが、いずれも事実であるから、笑うに笑えない。「水道水がそのまま飲める」「歩道で月々の買い物ができる」「ここがジンバブエでないだけ感謝」と、ポジティブな側面もあるけれど、否定的側面の多さの前にかすんでしまうのがちょっと悲しいところだ。

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