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ドイツ・ベルリン在住 富田武史
キムチは韓国の臭い?
先日、エールフランスを利用して韓国に旅行した。長距離のフライトとなると、エコノミークラスは座席が窮屈で疲れる。が、エンターテインメントの設備は充実していた。座席の画面で複数の映画を観賞できるし、ゲームもできる。
食事にも工夫が凝らされており、離陸後にはメニューカードが配られた。他の航空会社も同じように、出発地と目的地の料理のうちどちらかを選択できるようになっていた。
パリ−ソウル間の路線の昼食は、フランス料理か韓国料理。韓国料理の方は焼き肉セット。キムチと辛子みそもついて、本場の韓国に近いと思った。
ただ、夕食には選択肢がなく、仏韓を合わせたような料理だった。鶏肉のソテーとパンに、キムチと辛子みそという組み合わせ。韓国人は鶏肉に辛子みそをつけ、おいしそうに食べていた。
しかし、私の隣に座ったフランス人女性は、終始機嫌が悪かった。聞いてみると、昼食時からずっとキムチのにおいが機内に充満しているのが気に入らなかったらしい。以前、ソウル空港に到着するやいなや、キムチのにおいがしたものだった。機内でキムチのにおいを経験しておくことで、韓国での生活に備えてもらおうという配慮でもなさそうだ。
いくら韓国路線でも、エールフランスにはワインやチーズのにおいが似合うと思うのは私だけではないだろう。
イスラエル・テルアビブ在住 野中 直
厳しい食事規定の認定
以前にユダヤ民族のコシェル(食事規定)の話を書いたが、レストランなどでどのようにそれに従っているのか、最近知る機会があった。
そもそもコシェルは清浄なものしか口にしてはいけないという聖書の教えから来ている。そこから派生して「牛とその乳を一緒に食べてはいけない」とか、「ひづめのある動物で、反すうしないものは食べてはいけない」などの細かい要綱が出てくる。
レストランでは、食べてはいけないものは始めからキッチンに置かないが、コシェルのチェックをするラバイから認定を受けなければならない。
それで何をチェックするのかというと、まずキッチンの火はラバイがつけなければならない。シェフがつけてはならないのだ。これはどういう理由かまだはっきりしないが、火だけでなく電気製品のスイッチもそうだ。
次に、米であれば良い米を、野菜であればきれいな野菜をラバイが選択し、それだけを料理に使う。毎朝その作業をラバイがしない限り、シェフは料理を始めることができない。
コシェル・チェックのラバイは、宗教儀式を行うラバイとは違い、職業ラバイと呼ばれる。レストランはコシェル認定のため、市に登録料を払い、ラバイに給料を支払う。ラバイが認定しなければ、聖書の食事規定となり得ないのはいささか不可解だが、コシェルなしには食生活は成り立たない社会だ。
韓国・ソウル在住 原田 一
急速に広がる禁煙運動
最近、禁煙に関連したニュースをよく聞く。そのきっかけとなったのは、昨年、有名なコメディアン李チュイル氏が肺がんにかかり、酸素供給装置を鼻に差した姿で、「タバコを断たなかったことを骨身に染みて後悔している。すぐに禁煙しなさい」と訴えたことにある。
それを受けて、タレント、映画俳優などの芸能人が相次いで禁煙を始め、それが公務員、軍隊、大企業、大学などへと波及し、いわゆる「李チュイル・シンドローム」となっている。
企業では、禁煙手当を支給したり、喫煙したときには罰金、当直などの罰を与えるなどの徹底ぶり。さらに、喫煙者を採用しないところも出てきた。
韓国タバコ人参公社によると、昨年の週当たり六千六百万〜九千三百万個のタバコ販売量が、今年になって、六千百万個に減ったという。
また、ニコチンを抑えるフィルターや禁煙タバコ、そしてタバコの代用品となるガム、キャンディー、チョコレートなどの売り上げが増加している。
大きなビルのほとんどは禁煙の表示がなされ、愛煙家は寒い外に出て吸わなければならないほど肩身の狭いものとなった。
さらに、タバコを吸わない顧客に終身保険料を割り引くなど、保険会社も禁煙運動に一役買っている。テレビも禁煙特集を連発している。
タバコの大嫌いな私は、最近暮らしやすくなってきた。

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