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韓国・ソウル市在住 京谷訓浩
熱く激しい“労働争議”
私のいる事務所は、日本の皇居にあたる景福宮の光化門の近くにあります。この近辺には大統領が執務する青瓦台や、政府庁舎、米国大使館、日本大使館など、韓国でも重要な庁舎が立ち並んでいます。何かあると人が集まり、労働争議や学生デモなどが開かれます。昨年九月の同時多発テロの後には、米国の報復活動に対する批判のデモ集会がありました。
ここ数日も、なにやら騒がしくなっています。労働組合の人が大勢集まり、一日中大騒ぎをしていました。政府が現在推進している鉄道・ガス・発電会社の民営化政策に対する、労働組合の抗議集会でした。
政府と労働組合の合議がなされない場合、とんでもない騒ぎになるというのです。韓国経済に大きな打撃を与えることは間違いありません。
二年前の医薬分業の時も、医者のストライキがあり、治療を受けられれば死なずにすんだケースが十数件あったと記憶していますが、もっと高次元の解決法がないものかと思ってしまう今日このごろです。とにかく、韓国人は一般的にハートが熱く、感情の起伏の激しい人が多いので、労働争議も激しくならざるをえないのでしょう。
韓国の労組は、かつての日本の学生運動のような激しい労働争議をします。でも、労働争議でけがをしても、死亡事故が起きるわけではないので、平和的と言えるかもしれません。
ウルグアイ・モンテビデオ在住 堀本幸伸
白衣姿の小学校の制服
ウルグアイの学校は三月から新学年が始まります。日本の四月をほうふつさせ、非常に親近感がわきます。でも、ちょっと違うんです。
日本の四月は「春」、ウルグアイの三月は「秋」です。季節が半年違います。気温も同じようだし、春になったような錯覚を覚えますが、これからだんだん寒くなる秋の始まりなんです。
公立の小学校の制服は真っ白なガウンに濃紺のリボンです。私立でもこの伝統にのっとっている場合がほとんどです。
ガウンと言ってもたいそうなものではなく、白衣です。材質も綿か化繊の交じったものです。
この時期、町の中では文房具の新入学セールと一緒に、白衣のセールもやっています。そして、新一年生や進級した子供たちが、真新しい白衣を買ってもらって登校します。十二月から休みでしたから、三カ月ぶりの登校になります。
白衣は独立当時からの伝統です。しかし、この白衣、日々汚れていきます。白いので汚れが目立ちやすく、三カ月もすると薄汚れて、子供によってはネズミ色になっているのもあります。かといって、この伝統を変更する動きはありません。
制服と言えば、私が思い出すのは日本の学生服、特に男子のつめえりの学生服が懐かしい。ウルグアイの白衣も改めて、黒いガウンにしたら汚れも目立たなくなるんじゃないかなと思ったりしています。
アルゼンチン・ブエノスアイレス在住 江頭利将
自然の恵み享受した生活
アルゼンチン人は、統計によると一人あたり年間平均六十五キロの牛肉を食べる。日本人一人が一年間に食べる米の量が六十五キロというから、アルゼンチン人にとって牛肉は主食と言っても過言ではないだろう。
一般的に、週末に家族が集まってアサード(焼き肉)パーティーを開く場合、一人あたり最低五百グラムの牛肉を準備する。ゲストに男性が多くなれば、その量も当然増える。また彼らは、単に赤い肉のみを食べるのではなく、臓物から脳、しっぽに至るまで食べ尽くす。
味付けは塩のみで行い、炭焼きをするのがアサードの基本。純粋に肉としてのおいしさを追求する。普通、肉を焼くのは男性の仕事で、女性は人々の接待をする。そして、うまく焼き上がった肉でもてなすことが主人の責任であり、喜びでもある。
そこには必ず、アルゼンチン人が誇り好んでやまないワインがなければならない。ワインと牛肉の絶妙な味わいに舌鼓を打ちつつ、週末のひとときを過ごすのが何よりも彼らに生活の活力を与えるようだ。
大きな草原で放し飼いされた牛肉と、さんさんと輝く太陽を受け育ったぶどうから作られるワイン。自然の恵みをふんだんに享受できるアルゼンチン人は本当に幸せだ。きょうもまた、朝早くからアサードの準備に忙しい友人を見ながらしみじみとそう思った。

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