世界の街角
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タイ・バンコク在住
内藤 毅

ミスコンテストが盛ん

 タイは東南アジアの中でビューティーページェントが最も盛んな所ではないか。そう思うことがよくある。

 テレビをつけると、二、三カ月に一度は,民族衣装やイブニングドレスに身を包んだ妙齢の女性たちがずらりとステージに並んでいる場面に出くわす。また、新聞報道にしても、一面にでかでかとミスコンテストの記事と写真を載せるなど、どうやら、この種の行事はタイ人の多くにとって大きな関心事らしい。

 こうしたコンテストに出場する女性の多くは、海外帰国子女や欧米在住、有名大学在・卒、はたまた華々しい職歴の持ち主と、一般とはかけ離れた世界に属している。大衆がミスコンを好むのは、せちがらい日常を非日常的な要素で忘れようとしているからなどと、うがった見方をする有識者もいる。

 しかし近年、学歴、教養など出場者に求められる基準も年々厳しくなってきている。メジャーなコンテストでは、すでに水着審査がなくなったほか、大卒以上の学歴を要求、喫煙嗜好のある女性は資格を失うなど、「健全」で「自立した」「完ぺきな」女性像を求めつつある。

 このような動きを見ていると、理想の女性像は微笑みの国でも、着実に変わりつつある。もともと、兼業主婦の伝統が根付く国でもあり、あと十年もすれば、ミスコンがどのように様変わりするか、見てみたい気もするが、ちょっと恐ろしい。


モンゴル・ウランバートル市在住
加藤誠也

変わりゆく商品の陳列

 去年の夏、モンゴル初の本格的スーパーマーケット(韓国資本)が開店し、それまでモンゴルにはなかったいろいろな商品が買えるようになった。ところがそれから半年以上たち、売られる商品が徐々に変わってきた。

 開店当初、他店では買えない塩味スナックを買うのを楽しみにしていたものだが、その商品の陳列棚は、次第にチョコレートやキャンディーなどの甘いお菓子が占めるようになった。豆の本物のコーヒーはなくなり、インスタントコーヒーが置かれ、麦茶はなくなり、紅茶などがそれに代わった。刺し身やさんまはめったに見かけなくなった。

 日本人や韓国人が好みそうな物が豊富にあったが、モンゴル人好みの商品に変わってきたということだ。在モンゴルの日本人・韓国人は千人にもならない。客のターゲットにするには少なすぎるのだろう。

 そうすると、どうしてもモンゴル人好みの商品に変えていかなければならないわけだ。もっとも高い商品が多いので、客層はお金持ちに限られる。それでも、モンゴル人好みの商品に変わってきているということは、それだけ経済が発展し、お金持ちのモンゴル人が増えてきたということだろう。

 経済が発展するのは喜ばしいが、せっかくいろいろな物が買えるようになったのだから、モンゴル人にももっと嗜好を広げてもらいたいと思う。


韓国・京畿道九里市在住
志田康彦

大反響呼んだ「フレンズ」

 話題の日韓合作ドラマ「フレンズ」が今月十五、十六日に韓国でも放送された。日本ではすでに放送され、「とても良いドラマ」だと聞いていたが、久しぶりに目頭が熱くなった。

 韓国での反響は、日本の反響にも勝るとも劣らないもので、このドラマを放送したMBCのホームページには、一夜にして三千通ものメールが送られてきた。ほとんどが好評の意見で、再放送を要求するメールもかなり多かった。

 ドラマの内容は、香港で出会った韓国人男性と日本人女性の恋愛を描くもの。両国家の歴史的問題から現実的なビザ問題までもりこまれていて、知っているようで知らない隣国の認識を新たにさせられた。

 韓国の視聴者の意見に、女主人公がお客の家まで行ってわびるシーンや、日本人男性が韓国人男性に彼女をあきらめろといいながら頭を九〇度に下げるシーン、女主人公が韓国に行くのに母に対して頭を下げながらお金を借りるシーンなど、文化的な違いを感じたというものがあった。また、政治家が何十年かけてもできなかったことを、このドラマは二日間でやってしまったというものも。

 これだけ反響が大きかったことは、「近くて遠い国」という認識の薄さをもろに表したものと感じた。このようなドラマがこれからも多く作られ、日韓の交流が進むことを願う。


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