世界の街角
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米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子

9・11の影響 今も続く

 昨年九月十一日のテロ事件の影響は今も続く。今月一日から四日までニューヨークで「世界経済フォーラム(ダボス会議)」が開催された。

 昨年のフォーラムではデモで「ギャップ」「スターバックス」などの店が被害を受けたこともあって、警察官が何百人と出て警戒態勢を敷いた。地域によっては一区画ごとに警察官が二人ずつ、所によっては五人、十人で警備をしていた。また道路は通行止め、駅でも特定の入り口は封鎖され、今までになく緊張した週末を迎えた。しかし、結果的には暴動も混乱もなく、デモで二百一人が逮捕されただけで終わった。

 飛行場や有名な高層ビルは警備が一段と厳しくなった。手荷物探知機の前を通過する時には靴まで脱がなければならない。時にはズボンのベルトをはずさなければならない。カバンの中を調べ、コンピューターで確認する。金属探知機で音など鳴るものなら、体中を触って調べられる。今まで以上に長い列で待たないといけなくなった。

 しかし、人々はテロで襲われるよりは長い時間我慢して列で待って、検査を受けて安心して行くほうがよいと言っている。テロ事件前だったら、長時間待たされたら不平不満たらたらであったであろう。

 人々は以前より神経質になった。そして、冬季オリンピックも厳戒態勢の中、行われている。


エジプト・カイロ在住
鈴木眞吉

とてつもなく高価な車

 カイロを走る車は傷んだ車が多い。タクシーはその最たるもので、窓ガラスが動かないものから、ドアが内側から開かない、ライトがつかない、座席がやたら高いものなどさまざまだ。

 なぜそんな整備されていない車が多いのか? 車の価格がとてつもなく高いのだ。税金が100%つくからだという。しかも、中古車でも高価だ。だから、おんぼろ車でも、現地の人にとっては高すぎて手が出せないというのが実情なのだろう。

 先日、中古車市場に行って、びっくりしたことが二つあった。一つは、広大な一般道路上に延々と車が並び、売り出し中の車のボンネットを開けて、内部のエンジンや設備を見やすくして客を呼び込んでいる光景だ。仲介者はおらず、本人同士で交渉するシステムなのだ。黒山のような人だかりもあれば、だれも寄り付かない車もある。

 もう一つはその強気の値段だ。七年も乗り回した九五年型トヨタ・カローラに、約百六十万円の値をつけ、一切値下げはできないといきまいていたおじさんがいた。九二年型の既に十万〓走ったBMWも約百三十万円の売り値がつけられていたのだから驚きだ。

 農業国エジプトでは、工業製品に対する関税が概して高い。関税が安くなれば、少しはまともな車が増えるかもしれない。ちなみに新車はトヨタ・カローラ二〇〇二年型で二百七十万円だった。


ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一

W杯はテレビでOK!

 冬季五輪が開催中だが、赤道が通る常夏の国ブラジルでは、これといって五輪の中継もなく、スポーツ番組は相変わらず、一月末から本格的に始まった全国のサッカークラブのリーグ戦や、W杯の代表チームの話題で持ちきりである。

 ブラジルは、なんと言ってもサッカー王国。とりわけ、九四年W杯での優勝以降、人々のサッカーへの関心も興味も頂点に達したようで、九八年フランス大会を放映したTV局の数は、世界一の七局だった。

 しかも、各放送局が地上波・ケーブルTVを含めて、全六十四試合(含む録画)を放映したのが七局中五局と、中継合戦が繰り広げられた。すでに十七大会連続出場、四度の優勝を誇るブラジルには、コメンテーターも目白押しで、解説者には事欠かないのである。

 今年はそれほど熱狂的ではないが、しかし、“ブラジルはひょっとしたら優勝するかも…”という根拠のない期待もかなりあるのは事実で、一度始めてしまったこの中継合戦、今年もあるのはほぼ確実。なにも日本や韓国まで足を運ばなくても、全試合を国民がテレビでゆっくりと観戦できるわけである。

 もっとも、日本と約半日の時差のあるブラジル。毎日、午後三時や午後五時からの試合を見ようと思えば、いくら早起きのブラジル人とはいえ、少々きついかもしれない。


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