|
モンゴル・ウランバートル市在住 加藤誠也
零下10度台の暖かい冬
十二月末から一月初めごろのウランバートル市は、連日最低気温は零下三〇度以下というのが当たり前だ。ところが今年は、暖冬異変で、一月の最低気温でも零下一〇度台の日々が続いている。昨年は零下四〇度になった日もあったのだから、昨年と比べ一〇度から二〇度以上も高いことになる。
例年ならこの時期、道はどこも積もった雪が踏み固められ、カチカチの氷になっているが、今年は雪がほとんど降っていないし、氷にもなっていない。また、ちょっと家の前の店に行くのにも、相当な防寒の服を着て、手袋、帽子を着用することを怠ることはできなかったものだが、今年は厚めのコートをさっと羽織って出かければ大丈夫だ。
昨年の九月中旬に催された日本人会で、在モンゴル日本大使が「今はまだ暖かいですけど、今月の末には必ず雪が降ります」と言っていたが、その予想ははずれた。きっとそのうち寒くなるだろうと警戒しながらも、極寒の日々を迎えることなく、寒さのピーク時は過ぎてしまった。
すべてが凍りつくような厳しい寒さがないのは助かるが、家や仕事場のセントラルヒーティングは、自動の温度調整ではないため、零下二〇度から三〇度を前提として設定されている。おかげでこのところ「暑い、暑い」と連発し、窓を開けて涼むという珍しいモンゴルの冬を過ごしている。
韓国・ソウル市在住 竹井弘樹
日本ラーメンの試食会
会社で、日本のインスタントラーメンのことで話題が盛り上がり、正月休みに帰国した際のお土産として買ってくることになりました。
最近では、韓国のラーメンも多様化していて、その数も数十種類にもなっています。しかし、基本的に韓国のラーメンといえば、「辛ラーメン」に代表されるようにスープが赤くて辛いものが一般的です。
日本には韓国にはないラーメンの種類がまだたくさんあると、説明しても理解してもらえず、百聞は一見にしかずということで、結局カレーラーメン、トンコツラーメン、キツネラーメン、シーフードラーメン、中華味ラーメンなど七種類のカップラーメンを買ってきました。
出社当日、さっそく職場でささやかな試食会を行いました。予想としては、韓国の人の口にはトンコツラーメンが一番あうと思っていましたが、感想を聞くと、人気があったのは意外にもカレーラーメンでした。
実際、韓国にはカレーラーメンはお目見えしていない物珍しさもあり、人気が集中したようですが、とにかく味もいけるということで好評でした。一方、一番人気がなかったのは中華味ラーメンで、油っぽいところが敬遠されたようでした。
初対面でない韓国の人へのお土産に、受けのいいフリカケや、お茶、カレー、ラーメンといった日本の食品を買ってくるのもいいのではないかと思います。
ブラジル・マットグロッソドスル州在住 濱田純一
カニかまが食卓に上る日
先日、久しぶりにわが町を訪れた日本人の友人たちと楽しいひとときを過ごした。昼は、ブラジルではポピュラーなシュハスコ(牛肉などの塩焼き)と、日本食や果物を中心とした手料理などを準備した。金平ゴボウ、ナスの揚げ物、冷ややっこ、それからおしるこなど、友人の住む農場では、普段は食べられないものばかり並べておいたので、皆おいしそうに食べていた。
もともと、ブラジルには、肉とフェジョン(豆)とマンジョッカ(サツマイモに近いもの)ぐらいしかなかったが、日系移民らが野菜を作り、米を作り、食生活を豊かに改善してきた恩恵にあずかり、今や日本にあるものは、大概手に入る。
アズキやとうふ、それに正月には餅までも、フェイラと呼ばれる週末の出店で仕入れることが可能で、わが家でも毎年、ささやかな雑煮を楽しんでいる。フェイラではかなりの数の日系人が店を管理して、そばやおはぎを売っていたりする。
わが州は、ブラジルでも三番目に日系人の多い州である。昨年の後半には、州都に日系資本で“カニかま”工場ができ、見学に行ったが、生産過程や従業員の制服まで、どこまでも日本の工場そのままだった。一般のブラジル人には、いまだにカニやかまぼこは無縁のものだが、そのうち“カニかま”という単語まで、一般的になる日もきっと来るに違いない。

|