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ドイツ・ベルリン在住 富田武史
年始の“やすらぎの時”
キリスト教が宗教の主流の位置を占めるドイツでは、クリスマスは最も大切な行事だ。多くの国民がこの時を楽しみにし、十一月から早くもクリスマス準備期間に入る。
商店街ではイルミネーションがともり、クリスマス・セールが行われ、プレゼントを買い急ぐ客であふれる。
クリスマスの風物詩は何と言ってもクリスマス・マーケット。どの街にも特色あるマーケットが開かれるが、ニュルンベルク、ミュンヘン、ドレスデンなどが特に有名だ。
大きなクリスマスツリーは主要な場所に設置される。ベルリンでは、連邦議会議事堂、参議院、首相官邸、ショッピングセンター前などに登場し、大きさと美しさを競い合っている。
この期間は家族で過ごすのが常で、商店はどこも閉まる。開いている店はトルコ系のファストフード店ぐらいなもの。
年越しは宗教色がいっさいなく、一転してにぎやかになる。この時は通常、仲の良い友達と一緒にパーティーに出かけたり、爆竹や花火で新年を祝うのが普通。しかしその音は、我慢の限界を超えるほどのうるささで、早朝四時ごろまで至るところで爆発音が鳴り響く。この日は安眠など考えられない。
日本の静寂な大みそかと正月がとても懐かしくなる一日でもある。元日の午後、騒ぎ疲れた若者がやっと寝静まる。ようやくホッとできるひとときだ。
米国・ニュージャージー在住 アンダーソン京子
犠牲から出発するNY
テロ事件後のニューヨークは、厳戒態勢下で新年が明けた。一月一日はテロ事件で大活躍して一気に人気と信頼を勝ち取ったジュリアーニ市長の任期が終わり、ブルームバーグ市長の就任式が行われた。キリスト教聖職者だけでなく、イスラム教聖職者の祝福の祈祷もあった。
ブルームバーグ市長は、選挙活動では費用を自費とボランティアですべて賄ったという。政治家出身というよりは有能なビジネスリーダーで、選挙でも政治家としてではなく経営者としてアピールをしていた。
そして、就任演説で次のように述べた。「テロ事件によって市は大変な打撃を受け、厳しい状況に立っている。さまざまな計画が以前から予定されているが、すべてをなすだけの余裕は今はない。故に市民の助けが必要である。より良いニューヨークにするためには市民の犠牲が必要である。自分自身がまず犠牲となっていかねばならない。市長をはじめ職員は給料を20%カットする。しかし、ニューヨークは世界のすべてが集中した所である。必ず大きく発展するだろう」。また、「決して偏見を持った者にはならない」と約束した。その他にパブリックスクールへの支援も約束した。
人種のるつぼのニューヨーク市。大きな試練のなかに立つ大都市は、さまざまな人種が手を取り合って、ともに乗り越えていこうと歩き始めている。
南ア共和国・ヨハネスブルク在住 長野康彦
観光シーズン真っ盛り
日本が真冬の寒さに凍えるころ、南半球の南アフリカ共和国では夏真っ盛り。十二月中旬ごろから観光客も増え始め、クリスマス休暇、年末年始ともなると、その数もピークに達する。
世界でも有数と言われる美しい港や海岸線の広がるケープタウンには、見どころが目白押し。大西洋とインド洋のぶつかる喜望峰沖は魚類も豊富で、さまざまな魚料理が楽しめる。
ケープタウン近郊にはワインランドと呼ばれるワイン栽培農場が広がる。地中海性気候で土地が肥よくなため、フランスやスペインに似てぶどう栽培には最適。ワインは南アの名産品の一つとなっており、知名度はまだ低いが、味には定評がある。
ケープタウンひとつとっても見どころ豊富な南ア。アフリカ最大の経済都市ヨハネスブルクや,広さが四国ほどもある野生の動物保護区などを観光ルートに加えると、一週間やそこらじゃとても回りきれない。二週間、あるいは時間が許すなら、それ以上滞在しても、飽きさせない魅力がこの国にはある。
隣国ジンバブエの政情不安の影響や国内治安の悪化で、このところ南アの観光は低迷気味だ。通貨のランドは下落し、国内経済を不安にさせている。しかしマクドナルドのビックマックセットが日本円にして二百円で食べられる現在、外貨を持ってこの国へ観光に訪れるには絶好の機会かもしれない。

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