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米国・ワシントン在住 立川直道
サンタは気配りが大切
同時多発テロの影響があると言っても、米国は今クリスマス商戦たけなわ。ショッピングセンターはどこも家族連れであふれるが、中でも子供たちの人気はサンタクロースのひざの上に乗って、一緒に写真を撮るコーナー。写真は一枚、それにあめなどのプレゼントがついて七百円。週末になると、長蛇の列ができるほどの人気ぶり。
この時期、“サンタさんと一緒に写真コーナー”はいたるところに出現するため、子供に笑顔を振りまくサンタさんは全米で数万人になる。サンタ候補者は“サンタ養成学校”で、歩き方から話し方まで、サンタとしてのエチケットを学ぶ。子供が怖がらないように、エネルギッシュにならないこと、いたずらされたなどと訴えられないため抱っこには細心の注意を払うなど、気配りを必要とする仕事だ。
子供の中には、クリスマスの贈り物をリクエストしたり、日ごろのサンタさんについて疑問に思っていることを質問したりして、長い時間話し込むやんちゃ坊主もいる。かと思えば、子供が怖がって泣き出し、結局母親が子供を抱っこし、その母親がサンタのひざに座って写真を撮る家族もいる。それでも、笑顔を絶やさないのがサンタさん。
「日本から来ました」と言えば、目を細めながら「コンニチハ、アリガトー」と、知っている限りの日本語で子供に語りかける。サンタさんは夢を売る仕事だ。
エジプト・カイロ在住 鈴木眞吉
マダン明けはお祭り
日本で引いた風邪をエジプトで治そうと考えていたら、同国到着日がラマダン(断食月)明けのお祭り開始日に当たり、三日間、銀行も病院もお店も一切が休みとなっていた。日本大使館内の医務室も当然休みで、両替えも、食糧を買うことさえできない。全くの闇の中に到着したような気分になった。
バワブといわれるビルの門番から、このお祭り期間は主人が雇い人に対し、恵みを施す風習があるから「お恵みを」と言われても、エジプト・ポンドの持ち金がなく、それさえまともに払えない始末。
この期間は日本からのお土産をひたすら食いつぶして食をつなぐ以外にないのだが、当地の習慣を知らないゆえの困惑は,外国生活を経験の方はいろんな形で経験済みのことだろう。ラマダンが終わることは考えていたものの、ラマダン明けのお祭りがあるところまで気付かなかった不明を悔いるのみだった。
ところで当地の人々にとっては、このラマダンが終わるのを残念に思って、涙を流す人がたくさんいる。この期間中は家族や氏族、街の隣近所が一緒に断食明けの食卓を囲み、明け方まで、祈祷や談笑をする。さらに宗教的には過去の罪が清算され、こんなにいい期間はないからだ。
断食をしないと一種の仲間外れにされることもあるが、それ以上に断食明けをともに祝う喜びのほうが勝っているようだ。
韓国・ソウル在住 京谷訓浩
食堂街に日本式食堂進出
日韓ワールドカップ開幕まで残り少なくなり、ソウルの町もワールドカップの成功をうたう横断幕が見られるようになりました。会場になるソウルのサッカー競技場も、先日オープンしました。
日韓ワールドカップの影響はこれにとどまらず、食堂街にも影響を及ぼしています。具体的に言うと、最近になって、日本式食堂が雨後の竹の子のようにいたるところに見られるようになりました。
以前も、牛丼やラーメンなどの日本の大衆食堂がオープンしていましたが、韓国人の舌に合わず、すぐに閉店に追い込まれていました。しかし、今回は事情が違うようです。
日本式食堂はうどん、とんかつ、すし、刺し身、しゃぶしゃぶが主なメニューです。以前は高根の花であった日本式食堂も乱立したせいか、料金もずいぶん下がりました。例えば、とんかつは一万ウォンほどしたのですが、五〜六千ウォンぐらいになり、また一ミリほどしかなかった肉厚も五〜十ミリくらいになり、より日本に近いとんかつが食べられるようになりました。すしや刺し身も日本とは比べようもないですが、それなりに勉強しているようで、まあまあの味になってきました。
一番近くて一番遠い国などと言われてきた日本と韓国の仲ですが、ワールドカップの共同開催を通して、より緊密な関係の道が開かれることを期待してやみません。

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