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モンゴル・ウランバートル市在住 加藤誠也
寒さより見栄えを選ぶ
ウランバートルの十月は、例年零度前後の気温で、東京あたりの真冬より寒い。しかし今年は、ジャンパーやコートがいらないくらい暖かい日が続き、雪らしい雪もほとんど降らなかった。
真冬には、零下三〇度以下の極寒になることを思えば、少しでも暖かくあってほしいと思うが、いつになっても寒くならないのも拍子抜けする。
十一月に入ったころ、ようやく昼間でも零度以下の寒い日がやってきた。もちろん、真冬の寒さと比べれば、まだまだ序の口。しかし、このころは外出が一番難しい時期にあたる。
真冬の零下三〇度の中では、厚い皮のコートに、毛に覆われた皮の帽子で身をくるめば大丈夫だ。しかし、今の時期、そんな格好で外出するのは仰々しい。また、このころにちょうど合う服はあまり売っていない。一気に真冬になるので、買う人があまりいないからだろう。
日本だったら冬の帽子をかぶり、少し厚めのコートを着る気候だが、そんな格好をしている人はあまり見かけない。日本の冬の始まりの格好をしている人が多い。
そして「早く寒くなるといい」と言っている。そうすれば、いくら分厚い服を着てもおかしくなく、寒さをしのぎやすいからだ。モンゴル人は結構格好を気にするもので、寒さを我慢してでも、見かけのよさを選ぶところがあるようだ。
ドイツ・ベルリン在住 富田武史
感情豊かなイタリア人
最近、初めてイタリアに旅行し、イタリア人気質に触れる貴重な体験をした。イタリア人は、何でも素直に表現する民族だということは以前から聞いていた。
ホテルに到着したときには、いきなり歓迎の抱擁の洗礼を受けた。イタリア人のほとんどは英語が話せないために、会話には苦労する。しかし、それはイタリア人の心意気で十分カバーできているのだと実感した。
ホテルの部屋でシャワーのお湯が出ないというハプニングがあった。仕方なくフロントの男性に相談すると、彼はにこにこしながら部屋に入ってきて、「ノー・プロブレム(問題ないよ)」らしいことを言って、修理した。修理後、うれしさを全身で表現して、鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。
ホテルで夕食をしていたとき、イタリア人客が携帯電話で話しながらレストランに入ってきた。ウエーターは露骨に指さしながら、「イタリア人はこうだからダメなんだ」とジェスチャーを交え、大声をあげた。携帯電話の男性よりも何倍も大きな声に、ドイツ人客はあきれかえっていた。
そんな非常識ぶりを発揮したウエーターは、チェックアウトの時、力強く抱きしめて別れを惜しんでくれた。
言葉は不足しているが、体いっぱいに感情表現するイタリア人。日本やドイツのサービスや表現方法とはずいぶん違うが、接していて気持ち良く感じた。
韓国・ソウル市在住 竹井弘樹
不況でも盛況な宝くじ
不況の中で元気があるのは宝くじ産業だ。一獲千金を夢見て購入する人が後を絶たない。
韓国では宝くじのことを「福券(ボッククウォン)」といい、値段も約五十〜二百円。種類は、インスタントと抽選タイプがあり、最近はナンバーズのようなものも出てきた。気になる当選金額は、一等前後賞などを合わせて約数百万〜四億円、決して少なくない額である。また宝くじを購入できる場所は日本とは異なり、銀行、コンビニ、自動販売機、普通の小売店などと制限がない。
また、ネット上にも宝くじが登場して久しく、最近ではヤフーコリアもサービスを始めた。
このような状況の中、新たな宝くじサービスが注目されている。その名も「福券房(ボッククウォンバン)」。これまでもPC房、ビデオ房、ゲーム房など「房(部屋の意)」のつくサービスは数多く存在していたが、宝くじもついに「房」の仲間入りを果たしたわけだ。
この「福券房」の発祥地は釜山で、市内には数十件あると伝えられる。「福券房」には、全国で発売されている十数種類の宝くじのすべてを取りそろえており、特にインスタント宝くじの場合、くじを購入して当選確認までの間、居場所とコーヒーなどの飲み物が提供されるという。とばく性があるので問題視する声もあるが、人目を気にせず手軽であるということで人気をよんでいる。

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