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エジプト・カイロ在住 鈴木眞吉
語感の与えるイメージ
地名や人物名の表記が日本語や英語、ドイツ語で違うように、エジプトで使われているアラビア語でも違う。エジプトではフランスをファランセ、イギリスはインギリーズィーと言う。アメリカはアムリーキー。ここらまでは大体わかるが、ドイツはアルメニアと言うし、中国はスィーニーだ。全く見当がつかないのが、国名ではエル・マガレブ(モロッコ)、ベルジーカ(ベルギー)などで、人物名ではアイーサ(イエス)、ダウード(ダビデ)など。
また、言葉には、外国人にとって下品に聞こえるものがある。実は、私がエジプトに来てどうしても使えない「ヤーニー」という言葉がある。これは「つまり、ええと」という、つなぎに使う言葉。ヤニが汚く出てくるみたいで使う気になれないし、聞いていても感じが良くない。
半月ほど前、日本語を勉強している、ある学生が日本語の絵本のようなやさしい本を借りたいと言ってきた。私は日本人会から借りて「シンデレラひめ」を持っていった。彼女はとても喜んで「スンデレラ、スンデレラ」と言って本を抱きしめた。エジプトでは「シンデレラ」とは言わず、「スンデレラ」と言う。これを聞いて私はショックを受けた。
わずか「し」が「す」に変化するだけなのに、下品に聞こえてしまい、せっかくのシンデレラ姫のイメージが台無しになってしまうように感じられた。
イスラエル・テルアビブ在住 野中 直
米国と強い政治的連帯
米国で同時多発テロがあった時、二週間だけだったが、私の住んでいる所の通りが「ペンタゴン・ストリート」に改名された。この通りには軍隊の本部があり、いわばイスラエルのペンタゴンとも言える。これは、同時多発テロの標的になった米国に対して連帯を示すためであった。改名の期間が終わった後も、通りの両わきには常に米国とイスラエルの国旗が並んでいる。
また、エルサレムでも目抜き通りが「ニューヨーク・ストリート」に改名された。ニューヨーク・ストリートになった場所では、自爆テロで多くの犠牲者が出たばかりだった。
イスラエルと米国は同盟国であり、連帯は強い。パレスチナとの和平交渉にも必ず米国が間に入る。米国には相当数のユダヤ人がおり、影響力をもった人が多いということもあるだろう。また、イスラエルはキリスト教発祥の地であるというのも、クリスチャンの多い米国にとっては連帯感を感じさせる一つの要素かもしれない。
イスラエルの人々にとっては、米国は政治的にのみパートナーという意識が強そうだ。ユダヤ教徒は宗教的にはクリスチャンをあまり好まない。イエスを十字架にかけたのはユダヤ人であると言えば怒り出す人もいるくらいだ。聖地にはキリスト教の教会や遺跡などがあるものの、布教は禁止されている。ユダヤ人にとっては政治と宗教は別といったところだろうか。
韓国・ソウル市在住 原田 一
海釣りコースはお勧め
ソウルから車で三時間ほどの距離にある忠清南道の唐津(タンジン)で海釣りを経験した。
十人乗りの船を一日借りるのが二十五万ウォン(約二万五千円)、釣り道具とエサが一人分一万ウォン、食費が四千ウォンである。週末には予約がギッシリと詰まっているという。
出発前は、身分証明書でリストを作り、乗船するときに警察官が名簿と顔を厳重にチェックしていた。北朝鮮や中国からの密航者を防ぐためだろう。
この辺りは、海岸の地形が複雑で島も多く、絶好の釣り場のようである。全くの初心者の私は、教えられるままに、仕掛けにドジョウを付け、大きな糸巻きから糸を海底に落とし、しきりに重りで底をたたいた。
すると、瞬く間に体長二十センチほどのメバルが釣れた。こんなに簡単に釣れるとは驚きである。ただ、潮の流れが速く、魚も移動しやすいのと、船長の気の短いせいもあって、しょっちゅう船を移動していた。
そうしているうちに、仲間たちも次々に釣り上げ、ある程度の数になると、船長がその場で刺し身にしてくれた。さらに、残った骨や頭は、メンタンという辛い鍋物にしてくれた。
大自然の中で、良い景色と、さわやかな空気と、新鮮な魚の味で最高の気分になった。帰りにもまた近所の店で、自分の釣った魚を一鍋一万ウォンでメンタンにしてもらった。日帰りで十分に楽しめるお勧めのコースだ。

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