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ドイツ・ベルリン在住 富田武史
ある政治家のバカンス
ドイツ人のほとんどは、徹底的に夏休みを楽しむことで有名だ。サラリーマンの夏期休暇も長く、一カ月近くあるのが普通。どの職業でもほぼ同じだ。実際、今年の夏、商店街では多くの店が閉まっており、ベルリンの商店街に繰り出す客は外国人の姿ばかりが目立っていた。
たいていの場合、キャンピングカーで太陽のさんさんと輝くリゾートに行き、そこでバカンスを楽しむ。二、三週間の間、リゾートマンションを借り、海水浴や日光浴をしながらボーッとするのが一般的。あまりにも退屈に感じるが、ドイツ人にとっては当たり前だ。
まるで夏のバカンスのために仕事をしているのではないかと疑いたくなる人が多い。そんな夏休みのバカンスを台無しにしたともなれば、その家庭の一年は最悪なものになる。
シャーピング国防相もバカンスを台無しにした一人。婚約者の恋人とスペインのマヨルカ島でバカンスを楽しんでいた矢先、北大西洋条約機構(NATO)のマケドニア派兵がスタート。急きょ、ベルリンとマケドニアに行く任務を受けた。しかし、マヨルカからベルリンに行き、そこからマケドニアに行く途中、軍用機を使用して恋人の待つマヨルカに立ち寄った事実が発覚。大スキャンダルとなった。
恋人との逢瀬を楽しむ気持ちは察するが、国の政治を任せられている以上、バカンス気分は程々にしてほしい。
米国・ワシントン在住 立川直道
新移民の“大家族思考”
わが家の入居するアパートにはツー・ベッドルーム(日本の2LDK)とワン・ベッドルーム(同1LDK)がある。子どものいる家庭はワン・ベッドルームに住めない。ツー・ベッドルームでは子どものいる家庭は祖父母と同居ができない。そんな決まりがある。個人のプライバシーを大切にする米国ならではのことだ。
ところが、最近向かいに引っ越してきたスパニッシュ系の隣人は、何人家族なのか分からない。一組の夫婦に兄弟なのか従兄弟なのか、同世代の若者が五指にあまるほど住んでいる。かと思えば、家内が仲良くしているロシア人夫婦は子ども二人に加え、おばあさんが同居する。
アパートに住む大家族は新しい移民に多い。一足先に米国に移住した親族を頼って、狭いアパートに転がり込んだり、少し余裕ができて親を呼び寄せたりする。いずれも、米国人並みにプライバシーに配慮するなんて考えは薄く、一つ屋根の下に大家族が生活することに違和感がなく、幸福そう。「アパートの規則破りが発覚したら」と考えるのは、きまじめな日本人だけのようだ。
国勢調査局が最近発表した二〇〇〇年の統計によると、複数世代が同居する家族は全米で三百九十万世帯で、全世帯の四%にすぎない。しかし、「複数世代世帯の割合は新移民が多く居住する地域で高い」(当局者)ことが分かっており、移民の大家族思考がはっきりしている。
韓国・ソウル市在住 原田 一
“ヘルスクラブ”が繁盛
公園での運動に挫折してしまった私は、近くのヘルスクラブの門をたたいた。
ビルのワンフロアに所狭しと並べられたランニングマシンをはじめとする器具類。ビートの利いた韓国の歌謡曲が流れ、数カ所にケーブルテレビのモニターがあり、みんな音楽を聴いたり、野球中継を見ながら黙々と汗を流している。私も月五万ウォンの料金を払って早速、運動不足解消に取り組んでみた。
本来はボディービルのジムとして始まったヘルスクラブは男性中心だったが、ここ数年、ダイエットを目的とした女性が急増しているという。食べられなかった時代は昔のこと。韓国でもダイエットを気にするほど豊かになってきたということか。
もっとも、日本人よりスタイルを気にする傾向は強いような気がする。その証拠に、それほど太っていると思われない女性もかなりいる。ここでは朝六時から夜中の一時まで営業しており、一日に七、八十人が利用しているという。九時を過ぎると、器具を使用するのに順番を待たねばならないほど大混雑する。シャワー室があり、会社の帰りに一汗流す人もいる。
さて、私はなんとか一カ月間続き、体重が一・五キロ減り、調子も良いので、再び三カ月十二万ウォンの料金を払って、ほとんど毎日のように通っている。ほかの町でも、ヘルスクラブは必ず見かけるが、商売として十分成り立っているようである。

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