世界の街角
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ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一

どこまでも経済植民地

 ブラジルから日本に帰国する時、さてお土産になにか買おうと思っても、これといって手ごろなものが見つからない。もちろん、民芸品などはないわけではないが、ブラジル製のちょっとしゃれたもの、というものがないのである。

 テレビのCMを見ていると、その国の経済や自国生産品でなにが売れているかがよく分かる。ブラジル産の製品と言えばサンダル、ビールなどが主流で、あとは車にしても化粧品にしても、どこかで聞いたことのあるものばかり。

 乗用車はフォルクスワーゲンが強く、ブラジル用にちょっと車名のスペルを変えて、ゴルフのFを取ってゴールとか、他の車種もボーラ(サッカーボール)とか言って、市場に出回っている。また、こちらでは、フスカの名で親しまれているが、私の街の一番の大衆車は、いまだにワーゲンのカブトムシだ。

 日本にいても、先進国の力がどの程度か分かりにくいが、南米にいて欧米や日本の商品ばかりを毎日見せられると、世界はこれらの国々の資本主義的な支配下にあることがよく分かる。

 現地の人々の暮らしは苦しく、これで言葉が通じたら、何を言われるか分かったものではない。世界の旅もいいものだが、よほどの観光地でないと、どこに行っても見かけるものは皆同じようなもので、自分がどこに来ているのか分からなくなるほどだ。


米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子

親と子供の絆の大切さ

 米国には専業主婦よりも働く女性が多い。中には、家に居るよりも外に出たほうが自分の性格にあっているし、その方が家族の精神状況にもいいと思って、仕事をしている人もいる。しかし、ほとんどの働く女性は、経済的必要に迫られて働いているのが現実だ。

 しかし最近、米国の女性に新しい傾向がでてきたという新聞記事を目にした。それは、働くことをやめて専業主婦に戻ることである。特に、子供が母親と一緒にいた方がいい時期(新生児から高校卒業まで)は、自分のキャリアを犠牲にして子供との接触、または教育を大切にする女性が増え始めたとある。

 夫婦の片方が働かないということは家族の年間所得も半減する。それで、現在住んでいる家よりも小さい家に引っ越し、さまざまな出費を削ってでも、子供との時間を大切にしたい家庭が出てきているというのだ。

 米国の教育システムに「ホームスクール」がある。学校に通わずに、家で親または家庭教師が子供を教育するシステムだ。州で定められた教育内容の基準を満たしていれば学校に行かなくても構わない。そして、毎年開催される全国スペリング大会の優秀者にはホームスクールの子供たちが多いという結果も最近出ている。

 米国の女性(家庭)は「親と子供のつながりの大切さ」を認識し始めたらしい。


韓国・ソウル市在住
京谷訓浩

朝、起きたら水浸しに

 七月十五日の早朝、何か冷たいので起きたら、周りが水浸しになっていました。隣の部屋も天井から水がぽたぽたと落ちています。何だ、と思っていたら近所で消防車の音がします。外に出てみると、二軒の家から火が噴き出ていました。洪水と火事がいっぺんに来て一瞬、何がなんだか訳が分からなくなりました。

 火事を見物している人に聞いたら、早朝に強い雨が降り、その水で漏電して火事になったとのことでした。

 ニュースによると、この日は記録的な大雨になり、いたる所で洪水の被害があり、水に流された自動車が無残な姿でテレビに映っていました。漏電による感電死も五人ほど出ました。何でも、一晩で二八六ミリの大雨で、ピーク時には一時間で九九ミリを観測しました。

 韓国では、六月までは雨があまり降らず、干ばつで大変だといっていましたが、なんと一晩の雨量は今年の降水量に匹敵するとのこと。しかし、こんな極端な雨に降られたら、行政のほうでも対処のしようがありませんね。救いは、自動車保険が、駐車中の災害に対しても保険がおりるようになったことでしょうか。九七年にも似たような豪雨があって、車が水に流されても駐車中ということで泣きを見た人が大勢いて、改善されたのでした。

 とにもかくにも、いつ、どんな災害に遭うのか、全く分かりませんね。


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