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韓国・ソウル市在住 原田 一
あっさりとした結婚式
季節柄、先月は知り合いの韓国人のいくつかの結婚式に足を運んだ。結婚式場はどこもごった返しており、新郎や新婦の名前を探して受付の場所にたどり着くのもひと苦労だ。
さて、実際の式はというと、新郎新婦の宗教に関係なく、ほとんどがキリスト教式だ。
牧師や名士が中央に、新郎がその前に立ち、音楽とともに新婦が父親に手を引かれて入場する。そして,結婚の誓い、牧師の一言、新郎新婦の両家の親へのあいさつ、退場という式順で、わずか十五分から二十分ほどで終わる。
後は、親族や親しい友人だけの記念撮影の間、祝賀客は新郎側、新婦側にそれぞれ設けられた食堂に案内される。食事のメニューはカルビタンである。しばらくして新郎新婦やその親たちがあいさつに来たりするが、特別に全体で披露宴をするわけでもなく、個人的にあいさつをする程度だ。
日本では、披露宴でさまざまな余興があったり、新郎新婦のお色直しなどが見ものだが、そういったものは全く見られない。これでは、お互いにだれが来ているのかも分からない。遅刻すると、食事だけして帰ることになりかねない。
実際、結婚式場は、予約が詰まっており、もたもたしていると追い出されるような雰囲気である。全体が小一時間で終わってしまう結婚式、いつも物足りなさを感じながら式場を後にする。
ブラジル・マットグロッソドスル州在住 濱田純一
ここ数年冷え込む気候
南半球はここ数カ月が冬。昨年は七月に寒波がやってきて、朝晩の気温が五度前後になるという寒い日々が三週間以上も続いた。今年はそれが早くも六月半ばにやってきて、すでに冬本番といったところ。冷害を一番心配しているのは農家で、郊外に広がる大豆やとうもろこし農場への影響が憂慮されている。
私の住む町は、南緯二〇度ほどで、南回帰線の少し赤道寄りに位置する中堅都市で人口は十六万人。主に大農場経営者による農作物生産とそれに関連する機械、自動車などの工場、それに町の中心部の商店街でなりたつ。農作物に被害がでれば、商店街の売れ行きも落ち、町の経済に深刻な影響を与えかねない。
日系人も多く、戦後移民を中心として、中心街から数十キロ離れたところに、日系一世たちのコーヒーのプランテーション農場がかつては存在した。今は気候の変化と時代の流れに伴い、日本の資本、及び技術援助に支えられた大規模な大豆生産が産業の核となっている。
町の人々は、ジャンパーを着て、「寒い、寒い」と言って寒さを耐え忍ぶだけだ。一般的な家庭で、暖炉やストーブのようなものを見たことがない。しかし、ここ数年の冷え込みをみると、次第に暖房器具が町で売られるようになるだろう。ちなみにわが家では、日本から持参した電気カーペットが今年も威力を発揮している。
イスラエル・テルアビブ在住 野中 直
「ペンテコステ」の語源
イスラエルでは、五月の末にシャブオットというお祭りがあった。これは「七週の祭り」という意味だ。この日はもともと小麦の収穫祭が行われるころだったので、小麦の初穂がユダヤ教の祭司に送られたという。
学校や幼稚園でもいろいろと行事があり、長男が学校で何か出し物をするというので、家族全員で見に行った。私はヘブライ語がよくわからない。長男が一生懸命演技をしているのを微笑ましく見ていたが、どうも聖書のルツ記の内容を演技していたらしい。異邦人の女性ルツがユダヤ人の姑のナオミに従っていく物語で、後々このルツはかのダビデの曾祖母になっていくのである。
また、このシャブオットの時には必ずオリーブの葉のついた手作りの冠を作っていかなければならず、親にとってはこれがまた一苦労である。とにかく今年も家族で一生懸命に作って子供たちを送り出した。
さて、ヘブライ語では七をシェバというところからシャブオットとなっている。いつから七週を数えるかというと過ぎ越しの祭りの二日目から七週と一日、つまり五十日目にお祝いしているのである。この五十日目をギリシャ語でペンテコステ(五旬節)と言い、キリスト教の聖霊降臨祭とも重なっていくわけだが、今回調べているうちにもともとはこのシャブオットがその語源であることを改めて知ることとなった。

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