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ブラジル・マットグロッソドスル州在住 濱田純一
常夏の国とアルコール
カーニバルの初めのころ、ブラジル有数の観光地であるボニート行きのバスに乗った。こういった観光地では、カーニバルと言えば、各地から無数の若者たちが集まってきて、つかの間の出会いを楽しむのである。
バスの中で、途中から乗ってきた、北東部の美しい海岸都市ナタルから来たという身長一八五センチぐらいの体格のよいスキンヘッドの若者が、私の隣に座っていろいろと話しかけてきた。
しかし、まあ、やけにフレンドリーだ。長旅で、途中居眠りをしていたが、そのうちじっとしていられなくなったらしく、後ろの方へ行って、いきなり歌を歌い出した。これに同調したのが、やはりカーニバルでボニートに遊びに行くのが目的の、幾人もの若い女性たちで、一気にバスの中で盛り上がってしまった。ボニート行きの若い乗客たちは、バス停に止まるたびに、たくさんのビールを買いこんでは飲んでいた。カーニバルの期間だし、何を言っても“聞かん”だろう、ということで、乗務員もほったらかしだった。
ブラジル人は、浴びるようにビールを飲む。彼らにアル中を当てはめようとしたら、カーニバルの期間中はきっと百パーセントだな、なんて思ってしまった。アルコールを口にしないで、何が楽しみか、という国がブラジルなのだ。
もちろん、それが原因で離婚する人は後を絶たない。月給が百ドルぐらいで、それを飲み代に使ってしまえば、家族を養うことなんて不可能だ。特に、男性にその傾向が顕著だといえる。しかし、年中暑い国だし、彼らを責めるわけにもいかないような気がするのだが。
イスラエル・テルアビブ在住 野中 直
駐車違反に厳しい警察
テルアビブやエルサレムで車に乗っていて最も不便に感じるのは、街中に駐車スペースが少ないことである。有料駐車場を利用すればよいのだが、イスラエルの人たちもできればお金をかけまいと、つい歩道に乗り上げて駐車する。また、一般の車道の縁石に青白のペイントが塗ってあれば、この車道のわきは有料駐車場になる。
駐車違反を取り締まるのは警察の仕事だが、これがまたシビアに取り締まっていく。青白縁石の路肩にお金を払わずに車を止めていようものなら、その場で即刻七十シケル(約二千円ほど)の違反切符が切られる。また、駐車禁止の路肩に駐車した場合には、時折レッカー車が来て車を持っていってしまう。罰金も二百五十シケル(約六千円ほど)に跳ね上がる。
よく駐車違反をしたドライバーと警察官が言い争いをしているのを目にする。警察官が違反切符を切った後では、どんな言い訳も通らない。また、テルアビブの街中でレッカー移動されている車を頻繁に見る。それを見ながら、この駐車違反切符もまた、警察にとっては良い収入源になっているのかもしれないなと思う。酷な言い方をすればテルアビブの道路全体が大きな有料駐車場で、警察はその管理人といったところか。
その半面、この警察官の数の多さに比べて、イスラエルは交通事故が多すぎる。テルアビブからエルサレムまで高速に乗れば、大体一度は事故現場を目撃することができるだろう。渋滞のほとんどの原因も交通事故だ。駐車違反防止も大事だが、その前に警察による交通マナーやエチケットの教育を検討してほしいと、思っているのは私だけではないだろう。
韓国・ソウル市在住 原田 一
ショッピングの“こつ”
ソウルでは、特定の品物を売る店が一つの町に集中しているという特徴がある。衣類なら東大門、南大門、革製品なら梨泰院(イーテウォン)が有名で、日本人観光客も多い。電気製品なら龍山(ヨンサン)、アンティークなら仁寺洞(インサドン)である。
ここまでは、ガイドブックにも出ているが、意外と知られていない所もある。例えば、ペットショップとオートバイは忠武路(チュンムロ)。なぜか、ここは映画製作のメッカでもある。また、韓薬(漢方薬)は京東(キョンドン)市場、大型薬局は鍾路5街(チョンノオーガ)、おもちゃは東大門の少し先に集中している。
工具や機械類は清渓川(チョンゲチョン)、ペンキや室内装飾品は乙支路(ウルチロ)、家具とウエディングドレスはアヒョンドンにある。魚介類は鷺梁津(ノリャンジン)市場、野菜は可樂(カラク)市場が大規模である。肉は馬場洞(マジャンドン)にある。
さて先日、ギターを買いにパゴダ公園裏にある樂園商街(ナグォンサンガ)を訪れた。大きな建物の中に、あらゆる楽器がそろい、まさに「楽器の園」。店の一つ一つは大きくないが、軒並み同じような店が並んでいるので、どこに入ろうか迷ってしまう。これは、他の品物の地域でも同様である。
しばらく歩き回り、ピンと来た店に飛び込んだ。すかさず、店員の演説が始まる。「どの店に行っても同じだ。特別に神経を使って作った品物だ」と言うのも決まり文句である。安いので、日本から買いに来る人もいるそうだ。
ソウルでのショッピングは、テーマを決めてその町に行くのが面白い。

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