世界の街角
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米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子

公立小学校の給食事情

 さまざまな人種が同じ場所で一緒に住んでいるアメリカ。宗教の違いで食べ物も違ってくる。だから基本的に学校給食も自由だ。娘が通っている公立の小学校では、毎週月曜日に翌週の給食の注文用紙が配布される。メニューが気に入らなければ、自宅から一週間弁当持参でも構わない。

 わが町の小学校は昼食だけだが、町によっては朝食も配給される。過去の調査の結果、朝食をとった生徒と朝食をとらなかった生徒の成績を比較すると、朝食をとった生徒の成績の方がいいことが分かった。場所によっては、この先進国でも貧しくて朝食をとれない子供もいるのだろう。公立の学校で朝食を配給し始めたのである。

 給食のメニューはピザ、サンドイッチ、肉、野菜などで毎日メニューが変わる。面白いものに「ピザハット」のピザとか、マクドナルドの子供用の「ハッピーミール(おまけ付き)」などがある。ここでもファストフードが定着している。おまけほしさに給食を注文したがる子供もいるようだ。

 給食の値段は安く、一週間で十ドル以下(千円程度)。これも一家族の年間所得が一定以下の場合は、町の教育委員会に申請し認可を受ければ無料、あるいは割引になる。それとは別に牛乳だけの注文も認められる。

 親にとってみれば、子供が給食を食べてくれる方が楽だ。しかし、娘は最近、給食に飽きたのか弁当一筋である。サンドイッチか、暖かい「チキンヌードルスープ」が彼女の定番だ。「おにぎり」は他に日本人がいないため、持っていこうともしない。日本人の母としては少し寂しい思いがする。


韓国・ソウル特別市在住
竹井弘樹

不法なソフトの取締り

 今月に入り、韓国の会社はとっても緊張している状態です。その理由は、不法コピーソフトの取り締まりが五日から始まったからです。特にベンチャー企業が集まっているソウルのテヘランバレーは、その話題でもちきりです。

 取り締まり側は、韓国ソフトウエア著作権協会などの合同取り締まり陣。韓国の三千の企業や、病院、専門学校などを対象に五月まで行い、下半期にも行うといいます。万一、不法コピーが見つかった場合には告発され、製品版購入、損害賠償金支払い、言論媒体を使っての謝罪文の告示、著作権関連教育の履修などをさせられ、また不法コピーが高額な場合、代表者が拘束されるともいいますから手厳しい。

 私の勤務している会社も例外ではなく、やはり取り締まりに備えて、個人のパソコンにインストールされたプログラムの一覧を作成、それを全体で集計し、ソフトウエアの製品版を購入したり、不要なものを削除したり、さらには不法コピーソフトを使わないといった趣旨の誓約書を社員一人一人に書かせたりして大わらわでした。その一方で、この一連の取り締まりで製品版の売り上げが急増、売り切れが続出しました。

 ちなみに韓国の不法コピー率は、五〇%(一九九九年)で、流通しているソフトウエアの二本に一本は不法コピーされている状態。何年か前、韓国の有名な通信ソフトが、製品版が発売される前にパソコン通信の資料室に公開され、膨大な被害を受けたこともありました。

 こうした中で、製品版購入の動きが、韓国の健全なソフトウエア産業の育成につながっていくことを願うばかりです。


モンゴル・ウランバートル市在住
加藤誠也

モンゴル人の交通感覚

 モンゴル人の移動手段は今も馬だと思っている外国人は多い。しかし、最近ウランバートル市内では、渋滞になることがあるほど自動車が増えた。それでも自動車社会としての歴史が浅いことは事実で、交通ルールが根付いておらず、自動車に対する危険性を認識していないように感じられる。

 歩行者は車道を車の間を縫うように横切る。車の通りが多い道だと一気に横切れないので、よくセンターライン上で、車が過ぎ去るのをずっと待っている。対向車とのわずかなすき間に立っているわけで、見ていてとても危なっかしい。

 車の通りが少なければ、歩行者はわきを歩くのではなく、車道の真ん中を歩いていたりする。聞けば「道が舗装されていて、歩きやすいから」という。

 車道を歩行者が歩くだけではない、歩道を大型バスが走っていたのを見かけたことがある。渋滞を避けようとしてのことだが、ちょっと想像できない光景だった。車線に関係なく自動車は走り、すき間があればどこにでも入りこんでくる。譲り合うことはない。

 信号のパターンも不思議なもので、赤から黄になって青になる。だから見切り発車は当然多い。

 こうした交通感覚は、草原を馬で走る感覚のままという気がする。草原は広い。走りたいところを走り、歩きたいところを歩いても何の問題はない。また、かつて自動車が少なかった時は、走りたいところを自由に走っていたとしてもかまわなかったのだろう。

 しかし今、交通事故が急増している。これからは交通ルールをもっと徹底させる教育をしていかないといけないと感じる。


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