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韓国・ソウル市在住 原田 一
クレーンゲームが流行
プリクラの流行が落ち着いたこのごろ、街のゲームセンターから町内の片隅にまで、今度はクレーンゲームが流行している。コインを入れて、ボタンやレバーでクレーンを操作し、ぬいぐるみをつかんで穴に落としてゲットするゲームである。五百ウォン(約五十円)の一発勝負だが、なかなか難しい。
先日,友人が街でロブスターを釣ってきたというので、よく聞いてみたら、クレーンゲームでロブスターを取るものが出てきたというのだ。それを聞いて早速、私も探してみた。水槽の中に生きたロブスターがたくさん入っており、やはり一回五百ウォンだった。話によると捕まえたら店の人がビニール袋をくれるだけだという。料理は自分でしなければいけない。水槽は高い位置にあるので、大人向きのゲームと思われる。
この程度までならまだ理解できるが、つい最近のニュースでビックリしたことがある。それは、クレーンゲームの中身がハムスター、ヒヨコ、ウサギまで登場したというのだ。生まれて間もないヒヨコの首が吊られている姿は痛々しい。しかも、捕まえた動物を飼うならまだしも、多くは捨てられているという実態である。これでは、単なるゲームを楽しむためだけに、動物をもてあそんでいるのではないか。
こういうものが子どもたちの間で流行しているというのは、非常に将来が思いやられる。動物虐待、生命の軽視、射幸心の増長など、大人になったときに犯罪の要因につながらないだろうか。
しかし、このゲーム機自体は自動販売機と規定されており、取り締まりに限界があるということもまた問題である。
アルゼンチン・ブエノスアイレス在住 江頭利将
30年ぶりの猛暑と大雨
三月に入り、アルゼンチンもバケーションシーズンが終わり、だんだんと街にも人があふれてきた感がある。今年の夏は、例年になく大変暑さが厳しかった。それに大雨が続き、各所で洪水や浸水に苦しんだ年でもあった。
普段のアルゼンチンなら、夏場でも日陰に入れば大変涼しく過ごせるが、今年は湿度が高く、たとえ日陰にいても暑さから逃れることはできなかった。また雨が降ると、その雨量はアルゼンチンの常識を越えるものだった。
ブエノスアイレスのように一面が平野で小高い山も全くないところでは、しっかりした排水施設がないと、すぐに雨水が所々で水たまりとなり、一メートル以上もの深さになることもある。だから、建物はほとんどがれんがを積んだ上にコンクリートをかぶせるという方法で作られており、床もコンクリートである場合が多い。そうすることで浸水した後も、掃除さえすればまた住めるようになるからだ。
そんな中、今回被害の大きかった高級住宅地は、少しだけ高台にあるため普通の雨くらいではほとんど被害に遭うことのない地域だったのだが、雨があまりにも局地的に降り続いたため、一気に水かさが増し、予想外の被害をもたらした。電気、ガス、上水道などが数日にわたって断たれた。
その様子をテレビやラジオでは大々的に取り上げていたが、被害の様子よりも、いつもは高級住宅地に住む上流層として知られている住民たちの醜い政府批判ばかりが目についたのには、さすがに閉口した。すべて悪いことは政府のせいにするアルゼンチン国民の悪い一面を見たような気になった。
ドイツ・ベルリン在住 富田武史
意外と「暖かい」ドイツ
ドイツの首都ベルリンの緯度は、北海道とほぼ同じ。そう考えただけで、すごく寒いというイメージがある。そのため、来独するときは、防寒コート、ブーツ、携帯用かいろなど、徹底的に防寒対策をした。日本の知人のだれもが、「ドイツって寒いでしょ」と気遣ってくれる。しかし、ドイツの気候について尋ねられれば、きまって「意外と暖かい」と答えている。
確かに、ベルリンの冬の日中平均気温は二度足らずで、夜の気温は連日マイナスだ。しかし、その数字にもかかわらず、体感温度としてはさほど寒くない。大きな要因として、ほとんど風が吹かないこと。そして、建物の中に一歩足を踏み入れれば、暖かくて快適だ。セントラルヒーティングが普及しているため、家に帰ってから必死で暖め始めるという作業は必要ない。家の中では、冬でもTシャツ一枚という日もある。
しかし、今年のドイツの冬は暖冬で、二月には一〇度を超える日が何日もあった。気温の変化の激しさも例外的だった。前日の夜の気温がマイナス一五度で大雪。翌朝には路面が凍結して交通がマヒしていたものの、同日の昼間には最高気温一四度を記録し、アッという間に雪と氷が溶けた、ということも経験した。一日で約三〇度の差があると、どうも体調が狂う。それが原因なのか、今年ドイツでは、風邪を引いている人やインフルエンザ患者が続出している。
また、花粉の飛散が通常より早まり、花粉症の常連患者である筆者にとって、今年の暖冬はまったく迷惑な話だ。ちなみに、日本から持参した暖房グッズの多くは、いまだに倉庫に眠っている。

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