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ドイツ・デュッセルドルフ在住 富田武史
速やかな医療システム
ドイツに引っ越して以来、日本がドイツに学んでほしいことが数々あるが、その中でも特に見習ってほしいことがある。それは病院システムである。
日本の病院に関して、個人的に何が嫌かというと、待ち時間の長さである。
何度も経験した一例を挙げてみると、風邪をこじらせ、総合病院に行く。すると受付で用紙に記入し登録、その後内科の待合室に行く。待つこと約一時間、ようやく名前が呼ばれる。診察室に入ったら、その中にもいすがあって、さらに待つことに。診察はたったの三分で終了。看護婦から紙をもらい、投薬してもらうのだが、そこでも待たされる。ようやく会計、ここでも待ち時間は長い。
そうこうしているうちに、二時間以上が過ぎる。いや、病院への往復を考えると少なくとも三時間は考慮せねばならない。
それに引き換え、ドイツの病院は何とスピーディーなことか。先日、妻が皮膚科に行った。病院に入ってわずか五分の後に出てきた。予約制のため、待ち時間はほぼゼロ。診察後、次回診察の予約を取るのみ。診察費の支払いは、決まって銀行振込となっている。
先ごろ、電話予約をした上で歯医者に行ったときも、アッという間に治療が終わり、「もうおしまいです」の一言。一回だけの診察で終了した。一回キリでの治療の終了は、三十年近くの日本生活で一度も経験したことはない。
「時は金なり」というが、まさにその通りだと実感する。貴重な数時間を無駄な待ち時間に費やしたくないのが多くの本音ではないだろうか。
ウルグアイ・モンテビデオ在住 薬師寺富代
ウルグアイの病院事情
今回はウルグアイの病院事情をお話しします。
ウルグアイは小さい国ながら、人種のるつぼともいえるほど多くの国々から人が移住してきています。その中でもスペイン人、イタリア人などヨーロッパの人々が多いのです。
そのせいか私立の病院は国別にそろっています。スペイン病院、イギリス病院、ドイツ病院などなど。スペイン病院といってもスペイン人しかかかれないというわけではなく、だれでもかかることができます。
私も今まで何回か私立病院のお世話になりました。一度は四〇度の熱をだし、連れていってもらいました。予約制でしたが急患扱いですぐかかることができました。医者も看護婦もテキパキと親切、医療機器もそろっているようでした。
さて、これは私立病院の場合。公立の病院もあります。交通事故で公立に入院した友人を見舞ったことがありますが、ホールのような大きな部屋にベッドがずらり。ベッドといっても大きなスポンジが一枚敷いてあるだけ。しきりのカーテンもなく、看護婦を呼ぶブザーもありませんでした。別名,野戦病院とか。
保険がありますが、日本と違って病院と契約を結び、月々保険料を支払うのです。するとその病院については安くかかることができます。救急の場合はどうするのか? 救急の場合だけの契約というのがあって、それに加入しておくと救急車を呼ぶことができます。では、どことも保険契約を結んでいなかったならどうなるか? そう、救急車を呼ぶことすらできないのです。ウルグアイには経済的事情からどこにも加入できない人がかなりいます。
韓国・京畿道九里市在住 志田康彦
日韓のお茶文化の違い
韓国に来て不満の一つは、お茶を飲む習慣がないことだ。
韓国の食事では、ムル(水)と呼ばれる飲み物が一緒に出てくる。ここでのムルとは水ではなく冷たい麦茶のことだが、季節にかかわらずいつも冷たい麦茶が出てくるのだ。韓国人はご飯を食べる前に必ずムルを飲む習慣を持っている。これはご飯がのどにつかえないようにとか、胃腸を整える意味があるらしい。
お茶の歴史をさかのぼると、韓国では高句麗、百済、新羅が栄えた三国時代、仏教の伝来とともにお茶が爆発的に流行し、貴族の間ではお茶を飲むための喫茶もできた。この習慣は、朝鮮時代に儒教の導入により消えてしまった。仏教が排斥され、茶の栽培も禁止されたからである。そのときに禁止されていなければ、日本に勝るとも劣らない緑茶の文化が栄えていたかもしれない。
そのかわり、日本の緑茶一辺倒の茶文化と違い、韓国では韓方学の発展とともに、漢方の材料を利用した独特の茶文化が発展してきた。高麗人参茶、ナツメ茶、しょうが茶、長脳山参茶など、種類もこれ以外にかなり多く、今でも時々飲まれている。高麗人参茶は、肝機能強化をはじめ、風邪、糖尿、新陳代謝など広範囲にわたった効能がある。しょうが茶などは風邪を引いたときに効き目があるので、私も時たま飲んでいる。
日本のお茶文化は、精神的な安心感を与えるが、韓国の伝統茶は飲むと身体の底から力がわいてくるようで、精神的にも希望ややる気を起こさせる。韓国社会は日本に比べて活気があるが、お茶文化にもその国の特色が表れているようでおもしろい。

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