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米国・ピッツバーグ在住 内林直人
ネット安価で使い放題
日本のインターネット使用料金はいまだ高額のようで、友人の場合、メールの受信返信で文書作成中には接続を切断して料金を節約しているようだが、それを思えば米国は天国だ。
市内通話料は時間でなく回数で算定される。支払いは一カ月単位で、例えば七十五回までの定額プランなどがあり、最低の基本料金は払わねばならないが、回数あたりの料金を計算すると一回わずか六セント。理屈ではわずか七円ほどの金額で、一日でも一カ月間でもインターネット使い放題ということになる。サーバー使用料は一カ月二十j前後のものが多く、もちろん無料プロバイダーも存在する。
大学のサーバーは関係者には無料であり、しかも学外からでもダイヤルアップで使えるので、わが家のネット使用料はほとんど無料だ。夜九時ごろが使用のピークになり、一度ではつながらない。感謝祭やクリスマスの前後は回線の混雑が極端に緩和するが、学生たちが郷里に帰ったり、休み期間にあるパーティー参加で使用量が落ちるのだろう。
市外および国際電話料金といえば、ほとんど言い値である。会社間で競争が激しく数カ月で何セントも下がるのだが、これは黙っていては下がらない。「A社は先週十三セントに下げたが、そちらはどうする?」と一カ月おきに電話会社を追及しないと、価格は動かない。何ともアメリカらしい。
この競争はどこまでいくのだろうか。十年後には電話代が無料になるとの予測もあるが、通信網は人間の体の血管のようなものであり、情報交換には必要不可欠なものとなってくるだけに、これは大歓迎だ。
ウルグアイ・モンテビデオ在住 薬師寺富代
様変わりした“郵便局”
“お客様は神様です”精神の日本のサービスにとっぷりつかって、それが当たり前という感覚になっていると、この国では腹の立つことばかり。商品を切らさないようにとか,注文されたら速やかに届けるとかいうサービス精神は皆無です。なければ「ない」で済んでしまいます。不良品、傷物、まがい物は当たり前。文句を言っても買ったほうが悪いと思っているようです。
ウルグアイ人が言います、「いいものは日本や北米やヨーロッパに行くんだよ。ここはその残り物が回ってくるのさ」。
一事が万事、こんな調子ですが、ここに住むようになって三年の間にめざましくサービスが向上したのはコレオス(郵便局)です。来た当初は、日本から届く荷物やまた日本に送る荷物の中から金めのものが抜き取られるということは、日常茶飯事でした。さらにびっくりしたのは、業務用でもない個人的な洋服などの荷物にもしっかり税金をかけるのです。手紙などは週に二回しか配送がなく、しょっちゅうお休み。ちょっと大きい荷物は港の税関まで取りに行かなければなりません。しかもその受け付け時間もほんの数時間です。
利用者の側に立って,ではなく働く側の都合で、いくらでも変更してしまいます。そのコレオスが今では十二時間近く開いていますし、窓口の女性はとても親切です。盗難も少なくなりました。コレオスのマークはカラフルになり,事務所も近代的な雰囲気に様変わりです。港の税関まで荷物を取りに行くことも少なくなりました。日本に比べたらまだ格差があるのですが、こんな変化の中にこの国の希望を感じてうれしくなるのです。
韓国・ソウル特別市在住 京谷訓浩
IT国家へ本気で取組み
ソウルの国際展示場でソフトウエア・ベンチャー・ビジネス・ショーという展示会をやっていたので、ちょっと足を運んでみました。韓国の情報通信部(日本の通産省)が主催し、韓国ソフト振興院という団体が主管する展示会です。展示会開催の趣旨は、(1)中小IT(情報技術)企業のマーケティング活動の支援(2)カンファレンスを通してビジネス活動を支援−新産業分野への支援−ということで、IT産業のベンチャー企業を中心に中小百四十五社が出展していました。
会場の雰囲気は、韓国政府がIT関連分野の育成に力を入れているなという感じでした。特許庁が、特許のとり方を解説した本や、特許のデータベースを無料で配布していたほか、統計庁が韓国産業の統計を発表していました。
展示の内容は、ソフトウエア大賞を受賞したソフトを中心に多くのソフト、eビジネスに関するツール類、動画を自在に操る動画ソフト、そしてゲームや3Dシミュレーションなど、広範囲にわたる内容でした。また、ほとんどのブースで一五インチ以上の液晶ディスプレーを使用していて、韓国も液晶ディスプレーが浸透しつつあることを肌で感じました。
目を引いたものは,というと特になかったのですが、「ソフトの不法コピーをしないようにしよう!」という署名運動をやっていたのが印象的でした。ソフトの無法地帯=韓国というイメージを払拭して国際的なIT産業国家へ脱皮するためのイメージアップ作戦ではないでしょうか。どちらにしても、韓国はIT産業に本気で生き残りをかけている、そんな感じがしました。

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