世界の街角
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韓国・ソウル特別市在住
京谷訓浩

目が離せない携帯電話

 韓国も日本に劣らず携帯電話が九八年ごろから爆発的に普及し始め、今では登録者数が二千六百万人を超えたと、最近の新聞に掲載されていました。韓国の人口が四千四百万人ですから、人口の実に五九%もの人が携帯電話を所持し、さらに電話を使える世代を考えると、ほとんどの人が所持していることになります。

 これだけ普及すると弊害も出てきて、携帯電話による医療機器の誤作動や電車や公共施設などでの通話時のマナーの悪さが社会的な問題となり、これらの場所では使用を控えるようにとのアナウンスが始まりました。また、自動車を運転しているときの携帯電話の通話も、来年から法律で厳しく制限されるようです。

 ところで、私は通勤に電車を使っていますが、最近の学生たちを見ていると、携帯電話を電話としてではなく、別の目的に用いるようになりました。何をやっているのかな?とのぞき込むと、インターネットを応用したオンラインゲームをやったり、メールのチェックなどをしているのです。株式などの情報検索などもあるようです。また、地下鉄や市内バスの運賃の決済を携帯電話でできるサービスも最近始まりました。日本のiモードと同じように、韓国でも携帯電話が携帯情報端末に進化しつつあります。

 それで、最近はこのような携帯電話のコンテンツを開発して提供する会社がブレークしています。人気があるのは、有料ですが、携帯電話のディスプレーに表示されるキャラクターの販売や着信音のメロディーの販売などです。今後、携帯電話のサービスがどのように展開されていくかを考えると目が離せません。


ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸

郵便ポストはどこに?

 ウルグアイの街角で郵便ポストを探そうとすると、面白いことを発見します。日本では街角や駅前などに赤い大きな郵便ポストが見受けられますが、ウルグアイではそういうものがありません。その代わりに、郵便の看板を郵便局以外の場所で見つけることができます。

 ウルグアイの郵政省の使用している色は黄、白、青の三色です。ですから、時々この三色で彩られた郵便配達の車やバイクを見かけます。しかし、その色彩に彩られたポストが見当たらないのです。

 町中をぐるぐる歩き回ると、郵便の看板を掲げた郵便局と薬局が目につきます。「あれ? 何で薬局に郵便の看板があるの」というのが私の疑問でした。

 実は、ウルグアイの薬局は、郵便局のお手伝いをしているのです。郵便の看板を出している薬局に行くと、切手を売ってくれます。その同じ店の中にポストがあり、投函する仕組みになっています。

 これは、郵便をより多くの市民に利用してもらいながら、窓口に立つ局員を増やさないための苦肉の策なのです。無人ポストを街角に設置したらいたずらなどによって破壊されたりするので、このように薬局の中で投函を受け付けるようになっています。

 それと、以前、郵便局のストが続き預かった郵便物を焼却処分したという前歴を持っている郵便局ですので、郵便システムを使用する人が極端に少ないということも、郵便局の局員を増やせない一つの理由です。

 この前歴のため、民間の配達会社が非常に発達しており、それらの業者との市場競争のためにも薬局での受け付けが始まりました。


米国・ピッツバーグ在住
内林直人

ハンバーガーの食文化

 アメリカ人の先祖はほとんどが移民だ。彼らが生活するにつれて思ったのはやはり故郷のこと。入植時にはそれを思いながら、町に名前をつけた。ニューヨークは新しいヨークだし、そのままのベルリンやパリ、バルセロナという地名も残っている。ピッツバーグから東へ三時間走っていくとハンバーグという町がある。この町名はドイツ北部の港町ハンブルクの英語読みで、ドイツ系移民が居着いたところである。

 食べ物のハンバーグは「ハンブルクの人、あるいは産物」という意味の「ハンブルガー」の英語読み。これは牛のひき肉を生で食べる漢(ハン)族の食文化から来ている。彼らは西方遠征の際、今のドイツ地方に到達してこの食文化を残していった。これを焼いたのがハンバーグであり、移民により米国にもたらされ、パンにサンドイッチして売り出したのがハンバーガーである。

 アメリカ人はハンバーグ好きである。この界隈にもマクドナルド、ウエンディーズ、バーガーキングなどが道路沿いに立ち並んでおり、客の入りがよい。各店食べ比べてみたところ、ウエンディーズが一番気に入った。

 ここのハンバーガーは値段の割に肉が多く、トマトやレタスなど野菜があふれんばかりに入っている。挟まれているハンバーグは一枚(百十三グラム)から三枚重ねのものまである。三枚のものを食べると満腹で、次の一食を抜けるくらいの重みがある。このおいしいハンバーガーも週に二度三度になってくると、くどく感じる。日本生まれの日本人としては、やはり食事に米を食べないと心からの満足を得られないのが実感だ。


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