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米国・ピッツバーグ在住 内林直人
アジア人進出 大学にも
六月のこのコーナーで、アメリカの国勢調査が始まったことについて書いたが、最近その結果が国勢調査局から発表された。
カリフォルニア州では初めて白人人口の割合が五〇%を割り、アジア系やヒスパニック系人口が優勢となった。ニューヨーク州やテキサス州などの都市部でも今後同様の傾向をたどる可能性は極めて高いという。
九月は新学期始めの月だったが、大学の方に目を向けてみても、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)では昨年に続き白人に比べアジア系が多く入学し、東海岸の名門アイビーリーグの各大学でもアジア系の進出が顕著である。
これが大学院になると、さらにアジア系の比率が増える傾向にあり、名門校ハーバードでも大学院レベルではアジア系が進出している。地元ピッツバーグ大学でも同様であり、街を歩いている分には白人が多いのだが、筆者の仕事場である大学院の研究所や大学病院に入れば日本人を含むアジア人が多い。
特にこちらの研究室では中国人のコロニーができあがるほどで、セミナーで各部署の研究者が聴講に集まる時には三分の一以上がアジア系である。医学系専門誌への投稿論文の場合にしても、日本人のものの増加が目だち、実際アメリカ在住の日本人からノーベル賞受賞者が出ている。また、最近はアメリカにいる中国人からの論文が目だって増えてきている。
その昔、アメリカに最初に上陸したのはヨーロッパ人であり、現在までは白人が大統領になる白人主導型国家だったが今後、知識層にアジア人が浸透すればその状況は変わるかもしれない。
韓国・ソウル特別市在住 京谷訓浩
鉄道にキオスク端末機
最近、韓国の情報誌に、“キオスク”という言葉が目立つようになりました。それで、「へえ! JRのキオスクが韓国にも上陸してきたのかな?」と思っていたのですが、よくよく調べてみると、駅や博物館などに設置してある情報端末機を「キオスク端末機」と言うとのことでした。この“キオスク”の名前の由来を調べてみたら、何と日本の“キオスク”と同じで、トルコ語の「あずまや」という意味の言葉です。
それで、実際に「キオスク端末機」が、どんなところに設置されているかと言いますと、ソウルの鉄道のプラットホームなんです。まさに、日本の“キオスク”のように電車を利用する人のための情報の“あずまや”として、キオスク端末機がソウルのプラットホームというプラットホームに設置されつつあるのです。
最初、駅のプラットホームに自動販売機サイズのものが設置されるのを見ながら、新手の自販機でも設置しているのかな?くらいに思っていたのですが、よく見ると、二十個ほどボタンがついていて、目の高さくらいのところには、三十インチほどのディスプレーがあり、そのボタンを押すとボタンに表示されているホームページが開くインターネット端末でした。
まだ本稼働はしていませんが、試験運用の時に、この「キオスク端末機」をいじってみました。ホームページが開くのがとても速く、コンテンツさえしっかりすれば、IT産業といわれる情報通信分野と鉄道の融合化への大きな貢献となるでしょう。韓国の鉄道は、IT産業に関して大きな関心をもって研究しているようです。
ウルグアイ・モンテビデオ在住 堀本幸伸
英雄アルティガス将軍
世界中の多くの国々には、それぞれ国民的英雄が存在して、その国の建国の父と呼ばれたり、愛国の父などと呼ばれ、広く国民に愛されています。
ウルグアイ国民にとっての国民的英雄は疑いなく「ホセ・アルティガス将軍」その人です。彼は、ウルグアイがまだスペインの植民地であったころ、スペインからの独立を叫び、「自由か死か」というスローガンを掲げて独立運動を指導した将軍です。
去る九月二十三日は、アルティガス将軍の没後百五十年に当たり、国家を挙げての記念行事が、首都モンテビデオにある独立広場のアルティガス将軍の銅像前で行われました。
この記念行事は既に今年のはじめから意識され、ある新聞社では、年頭からアルティガス将軍没後百五十周年特別企画として、毎日アルティガス将軍に関する内容を掲載しました。また、他の新聞社では、アルティガス将軍の人生をまとめた偉人伝のようなものを特別企画で発行するなど、このアルティガス将軍関連商戦が活発に行われていました。
さらに、「ドン・ホセ」という、アルティガス将軍にささげる歌も以前から存在し、国民的愛唱歌として定番になっています。そして、何よりもこのアルティガス将軍は、ウルグアイの愛国者たちの代表としてたたえられ、公的な機関の事務所やすべての公立学校・警察・消防所には必ずといってよいほど、銅像や肖像画が飾られています。
ウルグアイ人にとって、アルティガス将軍は、心のよりどころであり、英雄であります。そして、ウルグアイ人自身のアイデンティティーなのです。

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