2010年4月27日
本紙創刊35周年記念・世日クラブで中西輝政氏講演
心ある保守の奮起促す
小沢氏に日米関係希薄化の意図も

世日クラブで講演する京都大学大学院教授の中西輝政氏
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世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は26日、都内で本紙創刊35周年記念事業の一環として講演会を開いた。京都大学大学院教授の中西輝政氏が「日本の政治と保守の役割」と題し講演し、「小沢一郎民主党幹事長の描く二大政党制は日本に大乱世をもたらす可能性がある」と、日本の政治状況について警鐘を鳴らした。
中西氏は講演の中で、普天間問題などで見せている鳩山政権の迷走ぶりについて「単なるブレではないようだ。民主党の安保哲学、国家観、世界観のなせる業が多分にある」とし、背景に小沢氏の持論である「日中米正三角形等距離関係」構築の思惑がある、と問題の深刻さを指摘。中国との蜜月関係を演出する一方で、普天間問題で米政府の信頼を完全に損ねている現状に、「鳩山政権は日米関係を希薄にさせる戦略的意図を持っている」と、民主党の姿勢を批判した。
さらに、小沢氏が自身の構想を完成させるために、今夏の参院選で衆参同日選に打って出る可能性を指摘した上で、「選挙後、ガラガラ、ポンに出る可能性がある」と、党内の反小沢勢力を排除し、公明党や新党、さらに自民党の一部を巻き込んだ政界再編の狙いがあると分析。同氏が目指す二大政党制により「日本が大乱世になる可能性がある。日本の政治は崖(がけ)っぷちにある」と警鐘を鳴らした。
そして、日本の立て直しのためには「憲法改正を宿願とする“心ある保守”と“口先だけの保守”とに仕分けが必要」とし、「日本のアイデンティティーをもう一度取り戻してほしい」と、保守勢力の奮起を促した。
講演に先立ち、同クラブの近藤会長は「大局的に考えての日米安保でなければならない。鳩山首相は日米関係をどうしたいのか、全体像を示してもらいたい」と訴えた。
また、本紙の木下義昭社長は創刊35周年に当たり「インターネットが若者の間で浸透しているが、新聞が正確に伝えていく以外にない。クオリティーペーパーとして皆様の支援を受けて成長していきたい」と抱負を述べた。