2008年5月2日
憲法審査会の早期始動を
超党派で決議を採択
憲法改正を目指す現職、元職の超党派の国会議員による「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)は一日、国会近くの憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会」を開催した。大会は、国民投票法に基づき衆参両院に設置されたものの、民主党をはじめとする野党の反対で一度も開催されていない憲法審査会を早期に開くことを求める決議を採択した。道路特定財源の問題などで与野党が激突している中、自民、公明両党のほか、野党から民主党、国民新党の幹部議員らが参加したことから、今後、超党派でどれだけ改憲論議を盛り上げていけるかが注目される。
新憲法制定議員同盟が大会
新しい憲法を制定する推進大会(主催・新憲法制定議員同盟)であいさつする中曽根康弘元首相=1日午後、東京・千代田区の憲政記念館
|
中曽根元首相はあいさつで、「新しい憲法を国民総掛かりで作り上げることで新しい時代が生まれると確信している。一意専心の信念で、子孫に対する責任を果たしたい」と憲法改正への決意を表明した。また、憲法改正の目的について、(1)日本の地位低下を一日も早く食い止め、先進一流国家として存続させる(2)大改革を通じて新しい時代をつくる(3)日本を世界に貢献していく国家とする――の三点を強調した。
また、町村信孝官房長官は「憲法審査会ができたが、一度も議論していないのは議員の怠慢だ。もっと活発に国会で話し合わなければならない」と指摘。
さらに、自衛隊をめぐる憲法解釈の問題を指摘し「子供が読んでも明快に理解できる憲法が必要だ」と述べた上で「今こそ自主的な憲法に作り替える必要がある」と語った。
自民党の伊吹文明幹事長は、「憲法制定当時の打ちのめされていた日本には期待されていなかったが、今の日本には期待されていることがある」と述べ、「共生の理念や環境問題など、時代の変化に対応し、国民のための憲法を作る必要がある」と強調した。
また、公明党の白浜一良憲法調査会長は、現在の「衆参ねじれ国会」について「国会の意思を決められない憲法違反状態にある」と指摘し、「民主主義のあり方を議論すべきであり、憲法審査会を一刻も早く開き、真剣に議論し集約していきたい」と語った。
一方、野党側は、民主党の鳩山由紀夫幹事長の代理で出席した長島昭久副幹事長が「民主党も憲法改正を党是としている」と強調し「きょうの会合を機に憲法審査会を動かしたい」との抱負を語るとともに、国民新党の亀井久興幹事長も「憲法審査会の議論を通じて、新しい憲法を皆の力で作っていかなくてはならない」と述べるなど、憲法審査会をスタートさせる必要性を強調した。