4面 国際企画 2007/04/08 back

【インサイド・ザ・リング】イラク武装勢力の反撃

 バグダッドの米軍当局者によると、イラクの武装勢力は攻撃を強化しようとしているが、米軍がバグダッドの治安安定にこれまで以上に力を注ぐようになって以来、一部しか成功していない。

 「この一、二週間、武装勢力の活動が活発化したが、恐らくこれは、取り締まり強化への反動だろう。予想していたことだ」と米軍当局者は指摘した。

 同当局者はさらに、ファルージャ、ハリス、タルアファルで最近起きた攻撃は、バグダッドとその周辺の取り締まり強化のエリア外であり、「バグダッドの治安対策に直接影響を及ぼすことはない」と指摘。

 バグダッドの市場で三月二十九日に爆弾事件が発生したが、これは、「改善したバグダッドの治安」に対する武装勢力の反動だと語った。

 「武装勢力は、バグダッド以外の狙いやすい標的を狙うようになったようだ。取り締まり強化で、ある程度安全になったと感じられるようになっていたが、これを破壊しようとしている」

 バグダッドの治安については、「ほぼ安全だ。四日前の昼間、小さなグループでハイファ通りに武器を持たずに歩いて出掛け、仕事中の地元の人々と話をしてきた」と同当局者は語った。

 二カ月前、ここでは、戦闘機が機銃掃射を行い、大規模な銃撃戦が起きていた。

 二カ月前には、十五前後の遺体が、米・イラクが共同で管理している地域にあるこの通りに、毎日のように捨てられていた。今では、二十人ほどの子供たちがよく、サッカーをしている。死体が見つかることもあるが、ずっと数は減った。

 「われわれが、草の根レベルにまで入っていき、影響力を確保し、支持を得られるようになったために、住民を支配し、脅迫してきた武装勢力にとって脅威になっている。だから、反撃してきた。まず、タルアファル、ファルージャで、そしてバグダッドとハリスで攻撃を仕掛けるようになった」

 ファルージャでは、攻撃を阻止することができた。二台の爆弾を積んだ車を停止させ、爆発はしたものの死亡したのは武装勢力のメンバーだけだった。

 米軍当局者は「この三日間は大変だった。反撃は予想していた。これはまだ序の口かもしれない。武装勢力は、民間人を攻撃し、宗派間の対立をあおろうとしている。影響力を取り戻そうとしている。タルアファルでは最初、成功していた。だが、イラク政府の迅速な対応によって、死傷者は昨年よりも、はるかに少なく抑えられた。ファルージャでは、武装勢力が情け容赦なく、一般住民を犠牲にしている。だが、その手法は稚拙で、孤立している」と語った。

(四月六日)

(ビル・ガーツ)

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