両陛下、三重県入り 伊勢神宮に退位報告へ


在位最後の地方御訪問

 天皇、皇后両陛下は17日午後、伊勢神宮で退位することを報告する「親謁の儀」に臨むため、三重県伊勢市入りされた。天皇、皇后として最後の地方御訪問となる。

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天皇、皇后両陛下は17日午後、三重県入りし、伊勢神宮に車で到着された。この日は伊勢神宮の内宮にある皇室の宿泊所「行在所(あんざいしょ)」に御滞在。18日午前に外宮、午後に内宮の順で、退位することを報告する「親謁の儀」に臨まれる

 天皇陛下は伊勢神宮訪問に当たり、歴代天皇が受け継ぐ「三種の神器」のうち、剣と璽(じ)勾玉(まがたま)を皇居から持参した。剣と璽が皇居外に出たのは、両陛下が前回、伊勢神宮を参拝した2014年3月以来となる。

 同日は伊勢神宮の内宮にある皇室の宿泊所「行在所(あんざいしょ)」に滞在。18日午前に外宮、午後に内宮の順で親謁の儀に臨まれる。その後、志摩市を訪れ、19日午後に帰京される。

 宮内庁によると、伊勢市に向かう特急の車内では、天皇陛下はほとんど立たれたまま、皇后陛下と線路沿いの人々に手を振って応えられていたという。