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皇太子殿下、即位まで2ヵ月余 「国民の中の皇室」実践


パラメダリスト伴走もされる

 皇太子殿下が新天皇に即位されるまで2カ月余りとなった。「国民の中に入っていく皇室」。過去の記者会見で皇室の在り方についてこう述べられた皇太子殿下は、最近の公務などでも国民との触れ合いを重視される姿勢が目立つ。

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皇太子殿下は、リオデジャネイロ・パラリンピック視覚障害者女子マラソン銀メダリストの道下美里さん(左)の伴走をされた=2018年6月26日、赤坂御用地

 「ネッシーはいなかったです」。2月8日、東京都千代田区の経団連会館で行われた青少年読書感想文全国コンクール表彰式。皇太子殿下は式典後の受賞者らとの懇談で、ネス湖などを撮影した4枚の写真を見せ、ユーモアを交えながら場を和ませた。写真は受賞者が読んだ本の舞台となったスコットランド地方のもので、皇太子殿下が英国留学時代の1984年に訪れ、自身が撮影された。側近によると、皇太子殿下は受賞者が感想文の題材にした本を事前に読み、写真を持参することを決められたという。「公務の資料はいつも熱心に読まれている。今回の対応も一つ一つの公務を大事にされる姿勢の一つ」と側近は話す。

 長年趣味とするジョギングでも珍しい姿が見られた。昨年6月、お住まいのある赤坂御用地でリオデジャネイロ・パラリンピック視覚障害者女子マラソンで銀メダルを獲得した道下美里さん(42)の伴走を行った。その前年の園遊会で道下さんと会ったのがきっかけで、障害者スポーツに関心が深い皇太子殿下は道下さんに声を掛けながら約2・3㌔の道のりを共に走られた。

 誕生日会見でも伴走について言及。リードの仕方を事前に書物や動画で研究したと明かした上で、「とてもいい経験をさせていただいた」と振り返られた。

 5月1日の即位後は、天皇、皇后両陛下の公務を基本的に引き継ぐため、昨年から今年にかけ、長年続けた公務も最後となるものが多かった。2003年以降、ほぼ毎年続けた学習院女子大学での講義も今年1月で最後となり、「希望を持って学生生活やその後の人生を歩んでいただきたい」と聴講した学生を励まされた。